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ストリートデザイン・マネジメント 出口 敦(著/文 | 編集) - 学芸出版社
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ストリートデザイン・マネジメント (ストリートデザインマネジメント) 公共空間を活用する制度・組織・プロセス (コウキョウクウカンヲカツヨウスルセイドソシキプロセス)

工業・工学
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発行:学芸出版社
B5判
176ページ
定価 2,700円+税
ISBN
978-4-7615-2699-3   COPY
ISBN 13
9784761526993   COPY
ISBN 10h
4-7615-2699-8   COPY
ISBN 10
4761526998   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年3月5日
書店発売日
登録日
2019年1月26日
最終更新日
2019年2月20日
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紹介

都市再生の最前線で公共空間の活用が加速している。歩行者天国、オープンカフェ、屋台、パークレット等、ストリートを使いこなす手法も多様化。歩行者にひらく空間デザイン、公民連携の組織運営、社会実験~本格実施のプロセス、制度のアップデート、エリアマネジメ
ントの進化等、都市をイノベートする方法論を多数の事例から解説。

目次

はじめに  出口 敦

序章 ストリートデザイン・マネジメントとは
三浦詩乃
アクティビティの場としてのストリート
ストリートの公共性
日本のストリートデザイン・マネジメント

1章 日本のストリートの変遷
三浦詩乃
日本の「みち」の起源
戦前の変遷:自由と規制がせめぎあう「街路」
戦後の変遷:「道路」の時代がもたらした成長とひずみ
現代のストリート
日本のメインストリートの多様性
道路関連法のハードル

2章 都市文化が育つストリート
1 公-共-私空間としてのストリート
三浦詩乃
2 上越市の雁木通り:私的空間の連続から生まれるコモンスペース
長 聡子
3 高知市の街路市:300年続く生産者の生業の場
吉田宗人
4 福岡市の屋台:公共空間での適正な営業を支える組合と市の連携
趙 世晨
5 柏市の柏駅東口駅前地区:郊外のストリートカルチャーの形成
中野 卓

コラム1 マネジメントの組織としくみ  出口 敦、中野 卓

3章 ストリートの復権を後押しする政策
1 地域が主導するストリートの復権
三浦詩乃
2 東京都の歩行者天国:50年前に始まったエリアマネジメントの原点
三浦詩乃
3 ニューヨーク市のプラザ・プログラム:ストリートを多彩な地域活動が生まれる広場へ
三浦詩乃
4 ライプツィヒ市のアクター連携アプローチ:公共投資と民間アクションの相乗効果
三浦詩乃
5 ソウル市の延世路:トランジットモールからエリアマネジメントへ
宋 俊煥
6 大阪市の御堂筋:デザインガイドラインによる沿道開発と歩行者空間への再編
中野 卓
7 ジョグジャカルタ市のマリオボロ通り:アジア的な賑わいをもたらす屋台空間
志摩憲寿

4章 ストリートを歩行者にひらく
1 ストリートを歩行者にひらく際の課題
 中村文彦
2 歩行者空間のネットワークデザイン
 中村文彦、三浦詩乃
3 歩行者と他の利用者が共存できるデザイン
 中村文彦、三浦詩乃
4 アジアの歩行者空間
 中村文彦

5章 まちの価値を高める組織としくみ
1 ストリートから育てるまちづくり
三浦詩乃
2 新宿区の新宿モア4番街:商店街が主導するオープンカフェ
中野 卓
3 喜多方市のふれあい通り:行政と商店街が連携した沿道整備とまちづくりの連動
野原 卓
4 横浜市の日本大通り、元町商店街:官民連携によるハードとソフトの一体型マネジメント
野原 卓
5 松山市の花園町通り:7年の実験で育った、まちを使いこなす組織としくみ
野原 卓
6 福岡市のきらめき通り:エリマネ組織による国家戦略特区を活用した賑わい創出
出口 敦、宋 俊煥
7 千代田区の仲通り:民間地権者が主導するハードとソフトのマネジメント
宋 俊煥
8 札幌市北3条広場(アカプラ):ストリートの広場化を実現した手法と組織
廣瀬 健
9 柏市の柏の葉キャンパス駅西口線と駅前広場:アーバンデザインセンターによる公・民・学の連携
出口 敦

6章 活用を仕掛けるプロセス
1 ストリート活用の仕掛け方
三浦詩乃
2 活用を仕掛ける方法
〈1〉社会実験:短期間の試行から本格実施へ
中野 卓
〈2〉プレイスメイキング:気軽に迅速に安価に都市の居場所をつくる
三浦詩乃
 〈3〉アクション志向型プランニング:測定-実験-改善のループで課題を解決
泉山塁威
 〈4〉タクティカルアーバニズム:ゲリラ的アクションで突破口を開く
  泉山塁威
3 名古屋市の長者町ウッドテラス:地域主導型社会実験の発展的循環プロセス
村山顕人
4 神戸市の三宮中央通りのオープンカフェ:社会実験から本格実施へつなげる官民連携体制
中野 卓
5 サンフランシスコ市のパークレット:ゲリラ活動を路上活用政策に進化させたプロセス
泉山塁威
6 ストリートの質を評価する
〈1〉ストリートの質の診断
三浦詩乃
〈2〉快適性の評価
小﨑美希
〈3〉アクティビティの評価
泉山塁威

コラム2 ストリート研究の潮流|前編  三浦詩乃

7章 ストリートから始まる復興まちづくり
1 災害からの復興プロセスにおけるストリートの役割
中野 卓
2 南相馬市の小高駅前通り:市民による原発被災地域の空きスペース活用
窪田亜矢
3 石巻市の中央一大通り:商店主たちが構想したまちにひらかれた使い方
野原 卓
4 女川町のレンガみちプロムナード:復興の数歩先を見据えたマネジメントへ
三浦詩乃

終章 ストリートから起こす都市のイノベーション
出口 敦
ストリートへの向きあい方
ストリート活用の制度・組織・プロセス
歩行者にひらくための法制度とローカルルール
交通と活用を両立させる設計・管理制度の提案
ストリート活用から地域ガバナンスの組織化へ
地域ガバナンスを支える「共」の組織化
ストリートデザイン・マネジメントの目指す方向性

コラム3 ストリート研究の潮流|後編  三浦詩乃

参考文献
おわりに  出口 敦

著者プロフィール

出口 敦  (デグチ アツシ)  (著/文 | 編集

東京大学大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻教授。1961年生まれ。1990年東京大学大学院博士課程修了。工学博士。九州大学教授等を経て2011年より現職。柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)センター長も務める。著書に『Society5.0 人間中心の超スマート社会』(共著)など。

三浦 詩乃  (ミウラ シノ)  (著/文 | 編集

横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院助教。1987年生まれ。東京大学大学院新領域創成科学研究科修了。博士(環境学)。2015年より現職。専門は都市デザイン、公共空間のデザイン・マネジメント。国際交通安全学会特別研究員を兼務。日本都市計画学会論文奨励賞受賞。

中野 卓  (ナカノ タク)  (著/文 | 編集

東京大学大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻特任研究員。1990年生まれ。2013年一橋大学社会学部社会学科卒業、2018年東京大学大学院博士課程修了。博士(環境学)。都市住宅学会学生論文コンテスト博士論文部門優秀賞を受賞。著書に『Society5.0 人間中心の超スマート社会』(共著)。

中村 文彦  (ナカムラ フミヒコ)  (著/文

横浜国立大学教授。1962年生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業、同大学院修士課程修了。工学博士。2004年より現職。専門は都市交通計画。主な著書に『バスがまちを変えていく』『バスでまちづくり』『都市交通のモビリティデザイン』『都市交通計画第三版』など。

野原 卓  (ノハラ タク)  (著/文

横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授。1975年生まれ。2000年東京大学大学院修士課程修了。博士(工学)、一級建築士。大手設計事務所の後、東京大学助教等を経て2010年より横浜国立大学、2011年より現職。著書に『アーバンデザイン講座』(共著)など。

宋 俊煥  (ソン ジュンファン)  (著/文

山口大学大学院創成科学研究科助教。1981年生まれ。2013年東京大学大学院博士課程修了。博士(環境学)。東京大学大学院特別研究員(JSPS)を経て2015年より現職。株式会社にぎわい宇部取締役や若者クリエイティブコンテナ(YCCU)代表も務める。地方都市の再生やエリアマネジメントの研究や実践に従事。

村山 顕人  (ムラヤマ アキト)  (著/文

東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻准教授。1977年生まれ。2004年東京大学大学院博士課程修了。博士(工学)。名古屋大学大学院准教授等を経て2014年より現職。著書に『世界のSSD100 都市持続再生のツボ』、『都市計画学 変化に対応するプランニング』(いずれも共著)など。

泉山 塁威  (イズミヤマ ルイ)  (著/文

東京大学先端科学技術研究センター助教/一般社団法人ソトノバ共同代表理事・編集長/アーバンデザインセンター大宮ディレクター。1984年生まれ。2015年明治大学大学院博士課程修了。博士(工学)。明治大学助教等を経て2016年より現職。著書に『市民が関わるパブリックスペースのデザイン』(共著)など。

趙 世晨  (チョウ セイシン)  (著/文

九州大学大学院人間環境学研究院教授。1967年生まれ。1997年九州大学大学院博士後期課程修了。博士(工学)。1998年九州大学大学院助教授を経て2017年より現職。著書に『都市理解ワークショップ』『シリーズ〈建築工学〉都市計画』(いずれも共著)など。

窪田 亜矢  (クボタ アヤ)  (著/文

東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻特任教授。1968年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(工学)。株式会社アルテップ、工学院大学准教授、東京大学准教授などを経て、2014年より現職。著書に『津波被災集落の復興検証 プランナーが振り返る大槌町赤浜の復興』(共著)など。

長 聡子  (チョウ サトコ)  (著/文

西日本工業大学デザイン学部建築学科准教授。1979年生まれ。2008年九州大学大学院人間環境学府都市共生デザイン専攻博士課程修了。博士(工学)。新潟工科大学准教授等を経て2018年より現職。

志摩 憲寿  (シマ ノリヒサ)  (著/文

東洋大学国際学部国際地域学科准教授。1977年生まれ。2006年東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(工学)。東京大学都市持続再生研究センター特任講師等を経て2016年より現職。近著に『アジア・アフリカの都市コミュニティ』『グローバル時代のアジア都市論』(いずれも共著)など。

小崎 美希  (コザキ ミキ)  (著/文

お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教。1985年生まれ。2014年東京大学大学院博士課程修了。博士(工学)。独立行政法人建築研究所専門研究員などを経て2015年より現職。建築環境工学・照明計画・環境心理学を専門に研究・教育に従事。著書に『基礎教材建築環境工学』(共著)など。

廣瀬 健  (ヒロセ ケン)  (著/文

アワーデザイン一級建築士事務所代表。1981年生まれ。2015年カリフォルニア大学バークレー校都市デザインプログラム修了(M.UD)。株式会社日本設計で札幌市北3条広場の設計監理担当等を経て、2014年より現職。同年より東京都府中市の一般社団法人まちづくり府中タウンマネージャーも務める。

吉田 宗人  (ヨシダ ムネヒト)  (著/文

NPO法人倉敷町家トラスト所属地域おこし協力隊。1987年生まれ。2017年東京大学大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻博士課程修了。博士(環境学)。横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院非常勤研究員を経て2018年より現職。

上記内容は本書刊行時のものです。