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異文化間教育事典
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年6月20日
- 書店発売日
- 2022年6月24日
- 登録日
- 2022年5月20日
- 最終更新日
- 2022年7月1日
紹介
異文化間教育学の「知」を結集した事典。理論と方法、対象、領域の3部からなり、研究・実践にとって基礎となる204の重要項目を体系的に理解できるように配置。多文化化する社会における現代的な課題を取り上げ、今後の社会づくりの課題とヒントを示す。
目次
刊行にあたって
第Ⅰ部 異文化間教育の理論と方法
1 異文化間教育の歴史と理論
2 研究の視点
3 方法論
4 教育の方法(学習論、ICT)
第Ⅱ部 異文化間教育の対象
1 海外・帰国児童生徒
2 中国帰国生
3 日本人留学生・外国人留学生(日本語学校)
4 在日コリアン
5 外国人児童生徒
6 移動する人
7 バイカルチュラル家族
8 外国人学校
9 地域
第Ⅲ部 異文化間教育の領域
1 異文化間能力
2 異文化適応
3 異文化間心理
4 異文化間コミュニケーション
5 マイノリティ教育、多文化教育
6 言語教育
7 日本語教育
8 バイリンガリズム(第二言語習得)
9 ダイバーシティ
10 アイデンティティ
11 ライフコース/キャリア
12 教育者養成
13 学校教育
索引
前書きなど
刊行にあたって
2016年には、学会の企画編集でこれまでの研究成果を整理し異文化間教育学の全体像を示した異文化間教育学大系全4巻を刊行した。
(中略)
この大系は学会のこれまでの研究成果を整理分析することで、研究成果の現段階での一定の到達点を示すことと同時に、今後の視点や方向性を示すことを目指したものであった。
この大系の刊行後に、各巻の内容の理解を深めるとともに、異文化間教育学を学ぶ人たちの助けとなる事典を刊行できないかという声が学会内部から出てきた。2019年に学会創設40年を迎えるにあたり、記念事業の一環として事典を刊行することが理事会で決定し総会でも承認された。
(中略)
編集の第1段階の作業として、これまで刊行された学会誌『異文化間教育』に掲載された論文等のキーワードと『異文化間教育学大系』1~4巻の索引をすべて抽出することから始めた。第2段階は抽出したキーワードをKJ法によって分類した。第3段階は編集委員会全体で分類したキーワードを検討し、事典にふさわしい項目を決定した。項目の決定に際しては、これまでの異文化間教育の研究・実践に関わる内容と同時に近年の学問的な成果を踏まえて幅広く取りあげることにした。また、大系の各巻との整合性も図ることにした。
(中略)
この事典は、次のような特徴を持っている。
1.異文化間教育の重要な「知」を項目化したこと。
2.異文化間教育の研究・実践を体系的に理解できるように項目を配置したこと。
3.多文化化する社会における現代的な課題を取りあげたこと。
4.関連項目、キーワード、参考文献などを充実させて検索をしやすくしたこと。
本書には多文化化するこれからの社会をつくりあげる上で参考となるヒントが詰まっている。異文化間教育の研究者だけでなく、異文化間教育に関わる行政担当者、国際交流協会やNPOなどの関係者、ボランティアの方々にとっても有用な知見が得られると確信している。また、大学で異文化間教育を学ぶ学生たちにとっても学びを深める上で役立つものである。本書が混迷する世界情勢の中で新たな社会づくりや教育の方向性を探る上での一つの指針となることを願ってやまない。
(…後略…)
上記内容は本書刊行時のものです。