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ソーシャルメディア・プリズム クリス・ベイル(著/文) - みすず書房
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ソーシャルメディア・プリズム (ソーシャルメディアプリズム) SNSはなぜヒトを過激にするのか? (エスエヌエスハナゼヒトヲカゲキニスルノカ)

社会科学
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発行:みすず書房
四六判
重さ 340g
240ページ
定価 3,400円+税
ISBN
978-4-622-09083-0   COPY
ISBN 13
9784622090830   COPY
ISBN 10h
4-622-09083-X   COPY
ISBN 10
462209083X   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年6月1日
書店発売日
登録日
2022年4月25日
最終更新日
2022年5月25日
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書評掲載情報

2022-08-06 日本経済新聞  朝刊
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紹介

「本書は、データに基づく解決策が私たちを崖っぷちから救い出してくれるという希望を与えてくれる」
J・ゴルベック(『サイエンス』誌)

「エコーチェンバーが作用しているという仮説に、スマートかつ魅力的に挑戦している」
F・ブルニ(『ニューヨーク・タイムズ』紙)

「ベイルによる発見は、社会の成り立ちについての興味深い結論を教えてくれる」
N・ヘラー(『ニューヨーカー』誌)

「われわれのチームは、何千何万というソーシャルメディア・ユーザーの複数年にわたる行動を記述した億単位のデータポイントを収集してきた。自動化されたアカウントを使って新実験を行ったり、外国による誤情報キャンペーンが与える影響について先駆けとなる調査を実施したりしてきた」
「その真実とは、ソーシャルメディアにおける政治的部族主義の根本原因が私たち自身の心の奥底にあることだ。社会的孤立が進む時代において、ソーシャルメディアは私たちが自身を――そして互いを――理解するために使う最重要ツールのひとつになってきた。私たちがソーシャルメディアにやみつきなのは、人間に生得的な行動、すなわち、さまざまなバージョンの自己を呈示しては、他人がどう思うかをうかがい、それに応じてアイデンティティーを手直しするという行動を手助けしてくれるからである。ソーシャルメディアは、各自のアイデンティティーを屈折させるプリズムなのだ――それによって私たちは、互いについて、そして自分についての理解をゆがめられてしまう」(本文より)
計算社会科学Computational Social Scienceの最先端を走る研究者が、政治的分極化への処方箋を提示する。

目次

1 エコーチェンバーの伝説
エコーチェンバーについてのエコーチェンバー
分極化に向ける新たなレンズ

2 エコーチェンバーを壊したらどうなのか?
エコーチェンバーを壊す
悪いボット、良いボット
謎の解明

3 実際に壊すとどうなるか?
群れることを習うパティー
ジャネット
正しいことはいい気分
ハードリセット

4 ソーシャルメディア・プリズム
大して合理的ではない大衆
ソーシャルメディアとステータス追求
プリズムの威力

5 プリズムが過激主義をあおる仕組み
孤独な荒らしたち
あなたの知らない荒らし
過激主義というカルト
プリズムから映し出される過激主義

6 プリズムは穏健派を“ミュート”する
穏健な大多数
過激主義者との遭遇
失うものが多すぎる穏健派
穏健派の抱く絶望感
穏健派の不在

7 アカウントを削除すべきか?
離れられない理由
プラットフォームが独力では私たちを救えないわけ
私たち次第

8 プリズムをハックする
認識のずれを狭める
プリズムを見て取る
プリズムを通して自分を見る
プリズムを壊す

9 より良いソーシャルメディア
コロナ時代のソーシャルメディア
新手のプラットフォーム
目的を定めたプラットフォーム

付録 調査手法
ボットを使った量的な実験
ボットを使った質的な実験
シミュレーションされたソーシャルメディア・プラットフォーム実験

謝辞
索引/原注/参考文献

著者プロフィール

クリス・ベイル  (クリスベイル)  (著/文

(Chris Bail)
デューク大学社会学および公共政策教授。同大の分極化研究所(Polarization Lab)所長。研究分野は政治的部族主義、過激主義、社会心理学。ソーシャルメディアのデータを、計算社会科学の手法を用いて研究している。Science、Nature、New York Timesなどに寄稿。2015年の前著Terrified: How Anti-Muslim Fringe Organizations Became Mainstreamは多くの賞を受賞した。

松井信彦  (マツイノブヒコ)  (翻訳

(まつい・のぶひこ)
翻訳家。訳書 ローブ『オウムアムアは地球人を見たか?』(早川書房、2022)ラッセル『AI新生』(みすず書房、2021)ミーオドヴニク『Liquid 液体』(2021)プレストン『合成テクノロジーが世界をつくり変える』(以上インターシフト、2020)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。