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出版者情報
壊れた魂
発行:みすず書房
四六判
重さ 380g
248ページ
定価
3,600円+税
- 初版年月日
- 2021年8月2日
- 書店発売日
- 2021年8月4日
- 登録日
- 2021年6月25日
- 最終更新日
- 2021年7月26日
書評掲載情報
2021-09-18 |
朝日新聞
朝刊 評者: 犬塚元(法政大学教授・政治思想史) |
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紹介
1938年秋、東京。思想統制によって父を逮捕され、たった一人の肉親を永遠に失った少年、礼は兵隊に破壊された父のヴァイオリンを携えて、父の友人マイヤール夫妻とともにフランスへ渡る。
60余年後。弦楽器職人としてパリに工房を構えるジャック・マイヤール=レイ・ミズサワは、新進ヴァイオリニスト山崎美都理を通じて、踏み込んできた隊の中で唯一、父を救おうとした「クロカミ」中尉の戦後と、死までの人生を知る。そして、礼が12年の年月を費やして修復・再生し、美都理の手に託された形見のヴァイオリンが1938年のその日に父が奏でた曲の調べをホールに響かせたその瞬間、ひとつの円環が閉じ、新しい生が始まろうとしていた……
日本に暮らす日本人である著者がフランス語で書き、出版後、またたく間にフランス国内はもとより各国で高い評価を得た小説、Âme briséeを著者自身による翻訳で贈る。
目次
瞑想のとき
Ⅰ アレグロ・マ・ノン・トロッポ
Ⅱ アンダンテ
Ⅲ メヌエット・アレグレット
Ⅳ アレグロ・モデラート
エピローグ
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。