..
【利用不可】
書店員向け情報 HELP
出版者情報
医師が死を語るとき
脳外科医マーシュの自省
発行:みすず書房
四六判
重さ 410g
320ページ
定価
3,200円+税
- 初版年月日
- 2020年12月10日
- 書店発売日
- 2020年12月14日
- 登録日
- 2020年10月21日
- 最終更新日
- 2020年12月4日
書評掲載情報
2021-02-06 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 若松英輔(批評家、随筆家) |
2021-01-23 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 森岡正博(早稲田大学教授) |
2021-01-16 |
毎日新聞
朝刊 評者: 中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長) |
MORE | |
LESS |
紹介
「安楽死が認可されていない場合に私たちが迫られる選択は、すぐに悲惨な死を迎えるか、数カ月以上先延ばしにして、後日悲惨な死を迎えるかのどちらかということになる。驚くには値しないが、私たちのほとんどは後者を選択し、どれほど不快なものであっても治療を受ける」
イギリスを代表する脳神経外科医マーシュは、国民保健サービス(NHS)によって様変わりした医療現場に辟易し、勤めていた病院を去った。旧知の外科医たちを頼り、行きついた海外の医療現場――貧困が色濃く影を落とす国々の脳神経外科手術の現場でも、老外科医は数々の救われない命を目の当たりにする。
私たちにとって「よき死」とはいったい何なのだろうか? それは私たちに可能なのだろうか? そして、私たちの社会はそれを可能にしているのだろうか?
マーシュは実感を込めてラ・ロシュフコーの言葉を引く――「私たちは太陽も死も、直視することができない」。該博な知識から生命と人生の意味を問い、患者たちの死、そしてやがてくる自らの死に想いをめぐらせる自伝的ノンフィクション。
目次
序文
1 水門管理人のコテージ
2 ロンドン
3 ネパール
4 アメリカ
5 覚醒下開頭手術
6 心脳問題
7 象に乗る
8 弁護士たち
9 ものづくり
10 割られた窓
11 記憶
12 ウクライナ
13 申し訳ありませんでした
14 キタリス
15 太陽も、死も
謝辞
訳者あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。