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時間 エヴァ・ホフマン(著/文) - みすず書房
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時間 (ジカン)

哲学・宗教
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発行:みすず書房
四六判
重さ 350g
208ページ
定価 4,000円+税
ISBN
978-4-622-08909-4   COPY
ISBN 13
9784622089094   COPY
ISBN 10h
4-622-08909-2   COPY
ISBN 10
4622089092   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C1010  
1:教養 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年6月1日
書店発売日
登録日
2020年4月22日
最終更新日
2020年5月18日
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書評掲載情報

2020-09-06 読売新聞  朝刊
評者: 山内志朗(慶應義塾大学教授、倫理学者)
2020-08-01 朝日新聞  朝刊
2020-07-25 日本経済新聞  朝刊
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紹介

〈私たちは驚くほど時間的な生き物である。身体そのものがタイマーであり、精神と五感を通して時間を内面化し、内側から時間に構造を与える。それ以上に重要なのは、時間は意味と不可分だということだ。なぜなら時間は、人間に意味をもたらすための基本的な媒体であり条件だからだ。あらゆる実存的な問いの根源には、時間の有限性がある。人間は死の宿命の地平をどう乗り越えるか考え、自分自身の終末を認識しつつも、それに対抗する問いを立てる。限りある人生にどのような意味があるのか、そこから何を導きだせるのかと〉

生物学、文学、哲学、精神分析などジャンルを横断しながら、時間に対する万能感と人間的な時間への軽視に警鐘を鳴らし、ポストヒューマンの時代、テクノロジーとAIの時代に、人間はどう生きるべきかを問いかける、根底的かつアクチュアルな書。

目次


第一章 時間と身体
第二章 時間と心
第三章 時間と文
第四章 私たちの時代の時間

原注
謝辞
監訳者あとがき
参考文献
人名・作品名索引

著者プロフィール

エヴァ・ホフマン  (エヴァホフマン)  (著/文

1945年、ユダヤ人の両親のもとにポーランドのクラクフに生まれる。13歳でカナダに移住。アメリカのライス大学で英文学を学び、ハーバード大学大学院で博士号を取得。1979年より1990年まで『ニューヨーク・タイムズ』の編集者として活躍。1989年にノンフィクションとして高い評価を得た自伝Lost in Translation: A Life in a New Languageを出版し、作家生活に入る。代表作『記憶を和解のために――第二世代に託されたホロコーストの遺産』(2004、早川敦子訳、みすず書房2011)のほか、小説The Secret (2001)、『シュテットル――ポーランド・ユダヤ人の世界』(1997、小原雅俊訳、みすず書房2019)、Illuminations (2007)、『時間』(2009、早川敦子監訳、みすず書房2020)、How to Be Bored (2016)、東日本大震災後の日本を訪れ、メッセージを託した『希望の鎮魂歌――ホロコースト第二世代が訪れた広島、長崎、福島』(早川敦子編訳、岩波書店2017)など。現在イギリスに在住。

早川敦子監訳  (ハヤカワアツコ)  (監修 | 翻訳

1960年生まれ。津田塾大学大学院文学研究科博士課程終了。英国エディンバラ大学大学院、オックスフォード大学大学院留学。津田塾大学学芸学部英語英文学科教授。主著に『翻訳論とは何か――翻訳が拓く新たな世紀』(彩流社)『世界文学を継ぐ者たち――翻訳家の窓辺から』(集英社新書)。主な訳書にチェスラー『マーガレット・サンガー――嵐を駆けぬけた女性』(日本評論社)、ミルン『こどもの情景』(パピルス)、シブリー『クマのプーさんの世界』(岩波書店)、ファン・デアロール/メッツェラー『マンガで学ぶナチスの時代I.・II』(汐文社)、ホフマン『記憶を和解のために――第二世代に託されたホロコーストの遺産』『時間』(ともにみすず書房)『希望の鎮魂歌』(岩波書店)、Silvery Trace(星野富弘・三浦綾子『銀色のあしあと』英訳、いのちのことば社)、A Green Turtle and a Boy(野坂昭如『ウミガメと少年』英訳、徳間書店)など。原爆詩の英訳(吉永小百合編、The Second Movement, Victor Entertainment Inc.)はライフワークでもある。

柳田利枝  (ヤナギダトシエ)  (翻訳

翻訳家(筆名 月沢李歌子)。訳書にホフマン『時間』(共訳、みすず書房)トゥーズ『暴落』全2巻(共訳、みすず書房)マクリスタル他『LEADERS』(日経BP)ほか。津田塾大学非常勤講師。

上神弥生  (ウエガミヤヨイ)  (翻訳

1987年生まれ。津田塾大学大学院文学研究科博士課程修了。津田塾大学学芸学部英語英文学科助教。訳書にホフマン『時間』(共訳、みすず書房)。

香山はるの  (カヤマハルノ)  (翻訳

津田塾大学大学院文学研究科博士課程修了。跡見学園女子大学文学部教授。主要業績に「トロロープと西インド諸島――ジャマイカの『黒い人』を中心に」(泰邦生他編著『〈終わり〉への遡行――ポストコロニアリズムの歴史と使命』所収、英宝社)、訳書 ホフマン『時間』(共訳、みすず書房)。

和田直  (ワダスナオ)  (翻訳

1983年生まれ。津田塾大学大学院文学研究科修士課程、およびエディンバラ大学大学院翻訳学研究修士課程修了。訳書にホフマン『時間』(共訳、みすず書房)。

小川真都果  (オガワマドカ)  (翻訳

1991年生まれ。津田塾大学大学院文学研究科修士課程修了。訳書にホフマン『時間』(共訳、みすず書房)。

上記内容は本書刊行時のものです。