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アウシュヴィッツ潜入記 ヴィトルト・ピレツキ(著/文) - みすず書房
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アウシュヴィッツ潜入記 収容者番号4859

発行:みすず書房
四六判
重さ 550g
488ページ
定価 4,500円+税
ISBN
9784622088301
Cコード
C0022
一般 単行本 外国歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年8月17日
書店発売日
登録日
2020年6月17日
最終更新日
2020年8月6日
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書評掲載情報

2020-10-17 朝日新聞  朝刊
評者: 藤原辰史(京都大学准教授・食農思想史)
2020-09-27 読売新聞  朝刊
評者: 加藤聖文(国文学研究資料館准教授、歴史学者)
2020-09-26 日本経済新聞  朝刊
評者: 板橋拓己(成蹊大学教授)

紹介

ナチス・ドイツの攻撃でワルシャワが陥落したのは1939年9月。そのちょうど1年後、ワルシャワの路上で兵士も市民も無差別に逮捕される一斉取り締まりで、ポーランド軍将校ピレツキは意図的に捕まってアウシュヴィッツに送られた。
当時ロンドンのポーランド亡命政府は、新設のこの収容所の目的を探っていた。志願したピレツキの主な任務は、収容所の実態を外部に流し、同国人の収容者仲間を密かに組織して武装蜂起に備えることだった。
ピレツキの情報は翌年初頭から連合軍に届き始める。まずポーランド人政治犯の処刑、独ソ戦が始まるとソ連軍捕虜の大量処刑、さらにユダヤ人の「最終処分」のニュースは、他のルートに先駆けて伝えられた。
収監から3年近く、ピレツキは自らも飢餓、チフス、拷問に耐えながら任務を全うしようとするが、武装蜂起は軍上層部の反対で実現しない。彼はついに見切りをつけ、二人の仲間と脱走した。
本書は1945年に軍の上司に宛てて書かれた最終報告書である。ピレツキ自身は、祖国がソ連の影響下に入ると反ソ地下抵抗運動に参加し、1948年、一党独裁体制を強めた自国の共産主義政権に逮捕され、拷問・処刑された。
長らくポーランド語のタイプ原稿のまま埋もれていたこの報告書が英訳され、はじめて出版されたのは2012年である。貴重な写真多数を含む。

目次

はじめに (ノーマン・デイヴィス)
序文 (マイケル・シュードリッフ: ポーランド・ラビ長)
英訳者のノート/発行者のノート/報告書の主なできごと/歴史的背景

ペウチンスキ将軍宛てのピレツキ大尉の添え状
ピレツキ大尉の1945年アウシュヴィッツ報告書

訳者あとがき
付録
(1)アウシュヴィッツにおけるドイツ語の職務と階級
(2)暗号で言及されている人物・地名
(3)「報告書」関連年表
索引

著者プロフィール

ヴィトルト・ピレツキ  (ヴィトルトピレツキ)  (著/文

1901-1948。ロシア帝国領カレリア地方のオロネツに生まれる。ポーランド軍騎兵隊少尉としてポーランド・ソビエト戦争に参加。第二次大戦勃発直後の1939年11月、ドイツ占領下の祖国で反独地下抵抗組織、ポーランド秘密軍(後のポーランド国内軍)の創設に参加。1940年9月、新設のアウシュヴィッツ強制収容所の実態を探るという組織の要請に応えてみずから逮捕・収監された。外部に情報を流すと同時に、連合国軍による収容所襲撃に備えて収容者の抵抗組織づくりを進める。しかし襲撃は実現せず、1943年に脱出。翌年、大尉としてワルシャワ蜂起に参加。1945年、イタリア駐留中にこの「アウシュヴィッツ報告書」を完成する。ポーランドがソ連の影響下に入ると、反ソ地下抵抗運動に参加するが、その後一党独裁体制を強めた自国の共産主義政権により拉致・拷問され、処刑される。

杉浦茂樹  (スギウラシゲキ)  (翻訳

1959年東京生まれ。慶應義塾大学文学研究科修士課程修了。翻訳家。『ニューズウィーク日本版』『ナショナル ジオグラフィック日本版』の翻訳・編集に創刊時から携わる。訳書 ザイヴェルト『基本タイム・マネジメント』(ティビーエス・ブリタニカ、1989)、グッデル『ハッカーを撃て!』(ティビーエス・ブリタニカ、1996)、ネクト『銀むつクライシス』(早川書房、2008)、アッシュ『ヨーロッパに架ける橋』(上下、みすず書房、2009)、ピーターズ『エクセレントな仕事人になれ!』(阪急コミュニケーションズ、、2011)、サザーランド『不合理』(共訳、阪急コミュニケーションズ、2013)、ピレツキ『アウシュヴィッツ潜入記』(みすず書房、2020)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。