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世界の終わりの後で
黙示録的理性批判
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年3月26日
- 書店発売日
- 2020年3月26日
- 登録日
- 2020年2月4日
- 最終更新日
- 2020年3月26日
紹介
核の脅威と地政学的緊張、環境破壊と地球温暖化──〈世界の終わり〉は、いまや宗教的預言でも科学的予測でもなく、今ここにあり身体的に知覚され経験されるカテゴリーである。〈世界の終わり〉まで生き延びるためではなく、〈世界の終わり〉とともに生きるために、政治的なもの、社会的なもの、人間的なものの交差する地点にあらわれる破局的主題と対峙し、近代の諸概念を根源的に問い直す哲学的挑戦。
目次
序 文
世界のイメージ
終わりから喪失へ
最悪の事態の論理
系譜から診断へ
第一部 系譜
第一章 始まりからしてすでに終わり────なぜアポカリプスは近代に取り憑くのか
アポカリプスと主権
カオスから千年王国思想の希望へ
ある恐怖から別の恐怖へ
アポカリプスの理性
世界のさまざまな終わり────進歩の理念の復権
小休止
第二章 世界に対する怒りと近代性の源泉────禁欲主義のアクチュアリティ
ヨブと弁神論の問題
世界からの逃走と世界の拒否────無世界論の諸形象
救済の力学と世界の忘却
世界なき主体?
「真の生」の禁欲的制約
小休止
第三章 世界を征服する────近代の二つの道
無世界論と和解
ある種の視線
廃墟の教え
世界をつくるか、歴史をつくるか
歴史性と世界への帰属
第二部 診断
第四章 世界の喪失────不可能なものに関する現代の経験
彷 徨
中 断
終わり
可能なもの
小休止
第五章 世界か生か────何を守らねばならないのか
生きるという命法
正当化の原理
誰が生の主体なのか
世界と公的空間
小休止
第六章 世界内に存在すること────コスモポリタニズムの前提
帰属と退出
「ヒトラーには世界がなかった」
コスモポリタニズム vs 生存の政治
残余する超越性
結 論
ある世界の可能性────文庫版へのあとがき
訳者あとがき
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。