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親を棄てる子どもたち 大山 眞人(著/文) - 平凡社
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親を棄てる子どもたち 新しい「姨捨山」のかたちを求めて

発行:平凡社
新書判
240ページ
定価 820円+税
ISBN
9784582859041
Cコード
C0236
一般 新書 社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年12月27日
最終更新日
2019年2月7日
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書評掲載情報

2019-03-09 朝日新聞  朝刊

紹介

著者が開設した高齢者のためのサロンの周辺では、親の介護を無理やり行政に押しつけたりするなど、「子が親を棄てる」ケースが特に目立つという。もはや、血縁を頼りに安心の老後を送ることはできない。『遠野物語』に出てくる「デンデラ野」のように、高齢者同士が集住し、助け合いながら生きる共同体こそが必要なのだ。
「子に棄てられる」いまを生き抜くためにも、相互扶助が可能な「姨捨山」づくりをはじめよう。

目次

はじめに
第1章 実の子が親を棄てていく
同じ話ばかりする要蔵さん/「お尻美人」が去ってから……/おカネの管理もままならない/夫婦揃って認知症と認定される/改めて部屋を訪ねてみると/15アンペアではブレーカーが持たない!/たとえ、身内がいたとしても/両親の悪口を延々という長男/ボランティアとは何か/大きく変わった親子の関係
第2章 親を棄てた子の〝事件”簿
一、詐欺の被害にあった親を罵倒する子
「振り込め詐欺」に引っかかってしまったわたし/騙される側にも問題がある、といいたいのだが……/オレオレ詐欺が家族の崩壊を助長する/被害届をださない被害者
二、子に棄てられた親の孤独死
遺品整理屋がみる親と子の断絶/遺品整理士のまごころ/三年間も放置された孤独死〝事件〟
三、遺骨の引き取りさえも拒否する子
広がる無縁仏/遺骨すら引き取らない/葬儀屋なのになぜ、遺体を預かるのか/アンケートにみる親の本音/家族のふたりにひとりが親を看ない時代/葬儀の在りかたも大きく変わった/宅配便で送れる遺骨/大切なのは世間体?/チューブだらけの〝竹馬の友〟
第3章 親を棄てられなかったわたし
一、妻とわたしの母親介護日記
母が脳梗塞で倒れた/介護のためにすべてを投げ打ってくれた妻/妻、母の介護に悪戦苦闘/ヘルパーさんから学ぶべきこと/年金こそ賢くつかえ
二、母の介護でみえてきた問題点
老人病棟の開設/いい看護婦、悪い看護婦/「退院勧告」vs.「退院拒否」/病院で過ごす「一日」というそれぞれの単位/〝金太郎飴〟のような老人病棟で/母に見守られた妻とわたし
第4章「棄老」に至る要因の根底には……
「ぐるり」に子ども食堂をオープンさせる/子どものために食事をつくる習慣がない/「キャラ弁」でなくてもいい/モザイクのような地域に住んで/わたしの住む地域で起きた子どもへの虐待/「共依存」、いずれ娘は母親を棄てることになるのか?
第5章 認知症とすれ違う家族の思い
「見返り美人」香川さんという女性が来亭/認知症の疑いあり/気丈に振舞った香川さん/行政のセーフティネットを利用せず、いきなり隔離とは……/親の離婚が子どもにおおきな影を落とす
第6章 なぜ、子は親を棄てるようになったのか
家の宗教であった「儒教」の衰退/日本の住宅事情はこう変わっていった/斬新だった同潤会アパートメント/大塚女子アパートメントの充実した施設/看取り合う精神も生まれる/「乙女ハウス」の再現を……
第7章 持続可能な「高齢者扶助システム」を目指して
伝説の地、遠野を訪ねる/高齢者相互扶助システムは江戸期からあった/「棄老伝説」はなかった?/棄てられる側の「自覚」と「知恵」こそ必要
おわりに
参考資料一覧

著者プロフィール

大山 眞人  (オオヤマ マヒト)  (著/文

1944年山形市生まれ。早稲田大学文学部卒業。
出版社勤務を経て、ノンフィクション作家。おもな著書に『取締役宝くじ部長』『S病院老人病棟の仲間たち』(ともに文藝春秋)、『老いてこそ二人で生きたい』『夢のある「終の棲家」を作りたい』(ともに大和書房)、『悪徳商法』(文春新書)、『銀座木村屋あんパン物語』『昭和大相撲騒動記』『団地が死んでいく』(以上、平凡社新書)、『宝くじ戦争』『スタインウェイ戦争』共著、(ともに洋泉社新書y)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。