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文学におけるマニエリスム : 言語錬金術ならびに秘教的組み合わせ術
発行:平凡社
縦16mm
703ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2012年8月
- 登録日
- 2015年8月20日
- 最終更新日
- 2015年8月20日
書評掲載情報
2018-07-15 |
産經新聞
朝刊 評者: 西村幸祐(批評家、関東学院大学講師) |
2013-03-31 |
毎日新聞
評者: 富山太佳夫(青山学院大学教授・英文学) |
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紹介
文学におけるマニエリスムの展開の諸相とその本体を、ヨーロッパ世界の厖大な作品のうちに追い求め、レトリックや文体論、神秘主義や錬金術、その他多種多様な領域を精神史的洞窟学が探査するとき、解体し断片化する世界と時代の別の光景が立ち現われる。美術史の局所からこの概念を解放し、精神史的"常数"にまで鍛造した鬼才ホッケの、種村季弘翻訳になるこの圧倒的書物、待望の再刊。『迷宮としての世界』姉妹篇。
目次
第1部 魔術的文字(変則的なものの伝統のために
ヨーロッパの隠れた緊張の場
言語的二重生活
変則詩
組み合わせ術
魔術的詭弁)
第2部 形象のなかの世界(隠喩至上主義
魔神の呪縛
ゴンゴリスモ、マリニズモ、プレシオジテ
シェイクスピアの変形
形象の機智
ドイツの理性芸術)
第3部 異・修辞学と綺想主義(錬金術と言葉の魔術
意識的なまやかし
効果のメカニズム
美の公式
マニエリスモの綱領起草者たち
謎術としての寓意画法)
第4部 芸術的虚構としての人間(音楽主義
ジェスアルド・ダ・ヴェノーサからストラヴィンスキーまで
音楽のカバラ学
ダイダロスとディオニュソス
マニエリスム的演劇
迷路小説
叙事詩的怪物)
結論部 マニエリスム的テーマとしての人間(神性の夜の側
白い神秘思想と黒い神秘思想
決疑論と放縦主義
神の発明家
十字の徴)
付録 ヨーロッパの綺想体-ミニアチュア‐アンソロジー
上記内容は本書刊行時のものです。