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ケアのたましい アーサー・クラインマン(著/文) - 福村出版
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ケアのたましい (ケアノタマシイ) 夫として、医師としての人間性の涵養 (オットトシテイシトシテノニンゲンセイノカンヨウ)

哲学・宗教
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発行:福村出版
A5判
272ページ
定価 3,800円+税
ISBN
978-4-571-24091-1   COPY
ISBN 13
9784571240911   COPY
ISBN 10h
4-571-24091-0   COPY
ISBN 10
4571240910   COPY
出版者記号
571   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年8月10日
書店発売日
登録日
2021年6月10日
最終更新日
2021年8月3日
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書評掲載情報

2021-09-11 日本経済新聞  朝刊
評者: 若松英輔(批評家)
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紹介

アーサー・クラインマンはハーバード大学の著名な精神科医、医療人類学者で、「ケア」というテーマの権威である。クラインマンは、妻のジョーンが早期発症型アルツハイマー病との診断を受けた後、自ら妻のケアを始め、ケアという行為が医学の垣根を超えていかに広い範囲に及ぶものかに気づくことになった。本書でクラインマンは、医師としての生活とジョーンとの結婚生活について、深い人間味のある感動的な物話を伝えるとともに、ケアをすることの実践的、感情的、精神的な側面を描いている。そしてまた、われわれの社会が直面している問題点についても、技術の進歩とヘルスケアに関する国民的な議論が経済コストに終始し、もはや患者のケアを重要視していないように思えると述べている。

ケアは長期に亘る骨の折れる地味な仕事である。ときに喜びがあるけれども、たいていはうんざりすることばかりで、しばしば苦しみでもある。けれども、ケアはつねに意味に溢れている。今日、われわれの政治的無関心、燃え尽きの危機、ヘルスケア・システムへの不満、これらを前にしてクラインマンは、自分たちと医師にいかに気まずい質問を投げかけなければならないのかを力説する。ケアをすること、われわれを必要としている人のために「そこにいる」こと、そして慈しみを示すことは、深く情緒的で人間的な経験であり、われわれにとっての本質的な価値観の実践であり、職業的な関係および家族関係の中心となるものである。ケアの実践は、医学と人生においてかけがえのないものは何なのかを教えてくれる。

著者プロフィール

アーサー・クラインマン  (アーサー クラインマン)  (著/文

医学博士。精神医学、人類学、グローバルヘルス、医学における文化的、人道的問題に関するもっとも著名で影響力のある研究者であり作家である。スタンフォード大学および同大学医学部で学び、40年以上に亘ってハーバード大学で教鞭を執る。現在は、ハーバード大学医学部の精神医学および医療人類学の教授であり、同大学芸術科学部のエスター・アンド・シドニー・ラブ財団の人類学教授である。2008年から2016年までハーバード大学アジアセンター所長。『病いの語り』『八つの人生の物語』などを含む6冊の著作は広く医学部で使用されている。全米医学アカデミーおよび米国芸術科学アカデミー会員。

皆藤 章  (カイトウ アキラ)  (監修 | 翻訳

1957年生まれ。京都大学大学院を経て、京都大学大学院教育学研究科助教授・教授を長年勤めたあとハーバード大学医学部客員教授。現在、奈良県立医科大学特任教授、京都大学名誉教授、臨床心理士、文学博士。

上記内容は本書刊行時のものです。