..
【利用不可】
書店員向け情報 HELP
我的日本
台湾作家が旅した日本
発行:白水社
四六判
176ページ
定価
1,900円+税
- 書店発売日
- 2018年12月26日
- 登録日
- 2018年10月26日
- 最終更新日
- 2018年12月12日
書評掲載情報
2019-03-03 |
毎日新聞
朝刊 評者: 川本三郎(評論家) |
2019-01-26 | 日本経済新聞 朝刊 |
2019-01-20 | 読売新聞 朝刊 |
MORE | |
LESS |
紹介
気鋭の台湾作家18名が見た日本
日本と歴史的に深くつながり、親日でも知られる台湾。日本が好きで何度も訪れている台湾作家も多い。台湾作家たちは、日本のどんなところを訪れ、何を思うのか?
本書は、現在活躍している1952年~88年生まれの台湾作家(小説家、ノンフィクション作家、劇作家、詩人など)一八名による日本紀行のオリジナルアンソロジーである。
京都に通いつめ、日本文化に肉薄したものや、日台の歴史上の関わりを考察したもの、『潮騒』の舞台を訪れたもの、東京の花見や大阪弁について綴ったもの、旅先で東日本大震災に遭遇した経験やその後に東北を訪れた紀行文など、いずれも独自の視点で捉えられ、ユーモアに溢れている。
『鬼殺し』で話題を呼んだ甘耀明は、飛騨国分寺で年越しの願かけをした体験を、台湾での風習を想起しながら書き下ろした。『歩道橋の魔術師』の著者、呉明益は、神奈川県大和市高座海軍工廠跡地を訪れ、第二次大戦中に多くの台湾少年が働いて命を落としたことや、三島由紀夫がかつて高座工廠職員宿舎に住み、台湾少年兵たちと触れ合っていた事実をつきとめ、高見順や尾崎士郎など日本作家の戦争に対する姿勢を問うている。
日本の読者は、本書を通して日本の知られざる一面を知ることになるだろう。そして自分たちの文化や習慣を新鮮な目で捉え直すきっかけになるはずだ。
上記内容は本書刊行時のものです。