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力の追求(下) リチャード・J・エヴァンズ(著/文) - 白水社
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力の追求(下) (チカラノツイキュウ) ヨーロッパ史1815-1914 (ヨーロッパシ)

歴史・地理
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発行:白水社
A5判
460ページ
定価 5,800円+税
ISBN
978-4-560-09631-4   COPY
ISBN 13
9784560096314   COPY
ISBN 10h
4-560-09631-7   COPY
ISBN 10
4560096317   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0022  
0:一般 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年3月28日
最終更新日
2018年5月9日
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書評掲載情報

2021-09-04 朝日新聞  朝刊
評者: 藤原辰史(京都大学准教授・食農思想史)
2018-12-09 毎日新聞  朝刊
評者: 岩間陽子(政策研究大学院大学教授・国際政治)
2018-08-25 朝日新聞  朝刊
評者: 西崎文子(東京大学教授・アメリカ政治外交史)
2018-07-01 毎日新聞  朝刊
評者: 岩間陽子(政策研究大学院大学教授・国際政治)
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紹介

時代の香りを伝える細部を活写

 本書の特徴として、第一に、ヨーロッパ中心史観に陥ることなく、世界規模での歴史の展開に目配りしており、ヨーロッパ史を「グローバル・ヒストリー」のなかで論じることに成功している。第二に、政治史中心の時系列的な叙述と、社会史、経済史、文化史の構造的な叙述がバランスよく並立されており、抑揚に富む近代史の経緯を多面的に理解できる。第三に、無名の人物を多数取り上げることで、19世紀の実像を多様な次元で提示しようとしている。女性や労働者層に関する叙述も充実し、20世紀に巨大なうねりとなるかれらの思想や運動が、19世紀にいかに生み出され、成長していったのかが明解に語られる。「下からの社会史」の歴史家エヴァンズの本領発揮であり、民衆やマイノリティに光を当てた分析は精彩に富む。
 わが国では、19世紀ヨーロッパ史の本格的な紹介はしばらく途絶えていた。欧米では、近代の歴史的意味を問い直す研究は確実に厚みを増しており、その最先端を日本の読者に伝えたい。第2回・第3回配本。カラー口絵・地図多数収録。

著者プロフィール

リチャード・J・エヴァンズ  (エヴァンズ)  (著/文

ケンブリッジ大学で近代史欽定講座担任教授を務めた高名なドイツ近現代史家。2012 年にはその学術的功績のゆえにナイトに叙された。編著の抄訳『ヴィルヘルム時代のドイツ――「下から」の社会史』(望田幸男・若原憲和訳、晃洋書房、1988 年)と、D・ブラックボーン及びG・イリーの論文を合わせて共著という形を取った『イギリス社会史派のドイツ史論』(望田幸男・川越修・工藤章男・小林聡人訳、晃洋書房、1992年)、それに単著の『歴史学の擁護――ポストモダニズムとの対話』(今関恒夫・林以知郎監訳、佐々木龍馬・與田純訳、晃洋書房、1999年)の邦訳書がある。

上記内容は本書刊行時のものです。