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命、ギガ長ス
発行:白水社
四六判
150ページ
定価
2,000円+税
- 書店発売日
- 2019年7月11日
- 登録日
- 2019年5月29日
- 最終更新日
- 2019年6月21日
書評掲載情報
2021-12-05 |
読売新聞
朝刊 評者: 橋本倫史(ノンフィクションライター) |
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紹介
松尾式「二人芝居」の作り方
〈読み物として、そして、「松尾式二人芝居の作り方」として、この本を読んでいただければ、幸いだ。〉(本書「まえがき」より)
†‡
オタクやツナミと同じく、世界に通用する日本語の一つになった言葉──「ひきこもり」は、1980年代から90年代にかけて増大した。彼らは自立するチャンスを失い続けたまま歳を重ね、新たな社会問題を引き起こしてもいる。年老いた親がニートである中高年の子供をわずかな年金で養い続けるという現象だ。中高年のひきこもりは現在、日本で60万人を超えると言われている。彼らの遠くない未来に待つのは親の介護やその死。その現実に直面したとき、どうふるまうのか?
ドキュメンタリー映像作家志望の女子大生が、ある福祉大学からの紹介をへて、「8050問題」の親子に出会った。そして、彼らが抱える問題をカメラ越しに浮彫りにしようと試みるなか、認識と記憶の儚さにさらされてゆくのだが……ハッピーエンドにするには、命が長すぎる。
東京成人演劇部の第一弾として、巻末に安藤玉恵との「解説対談」を収録。少人数で演劇を作る楽しさを教えてくれる、松尾スズキならではの「演劇論」としての戯曲。
上記内容は本書刊行時のものです。