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生態民俗学序説
発行:白水社
縦230mm
613, 18ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 1987年3月
- 登録日
- 2017年4月1日
- 最終更新日
- 2017年4月1日
書評掲載情報
2022-07-30 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 神崎宜武(民俗学者) |
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紹介
日本民俗学に発想転換を迫る必読の書!たとえば奄美大島には年四回におよぶハブ除け行事があり、その背景には、ハブ→ネズミ→畑作物という食物連鎖と、この連鎖をふまえてはじめて暮らしが成り立つという民俗構図があった。ここに著者が提唱する「生態民俗学」は、生態学の視点と概念を民俗学へ導入し、民俗相互の複雑な連関を解きほぐしつつ民俗の生成と構造を明らかにする画期的試みである。
目次
序章 自然と人生
第1部 民俗と連鎖(動物生態利用の民俗-食物連鎖と民俗
動物の生態伝承とその展開
民俗連鎖
狩猟構造とその周辺)
第2部 環境適応の民俗(自然の周期と民俗
環境傾度と民俗
植物分布帯指標植物と民俗
形態学的環境適応
集落崩壊と不適応要因
人為的平衡の伝承
人為的遷移と民俗
生態集中と民俗の生成)
第3部 動植物の生態と上層民俗(動物芸能の基層と展開
呪術の基層と展開)
終章 生態伝説と民俗モラル
上記内容は本書刊行時のものです。