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18歳からの格差論 井手 英策(著/文) - 東洋経済新報社
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18歳からの格差論 (ジュウハッサイカラノカクサロン) 日本に本当に必要なもの (ニホンニホントウニヒツヨウナモノ)

社会一般
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A5判
114ページ
定価 1,000円+税
ISBN
978-4-492-22371-0   COPY
ISBN 13
9784492223710   COPY
ISBN 10h
4-492-22371-1   COPY
ISBN 10
4492223711   COPY
出版者記号
492   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年5月30日
最終更新日
2016年6月10日
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書評掲載情報

2021-04-17 朝日新聞  朝刊
評者: 坂井豊貴(慶應義塾大学教授・経済学)
2016-08-07 朝日新聞  朝刊
評者: 諸富徹(京都大学教授・経済学)
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紹介

日本の格差の有り様と原因に独自の角度から光を当て、「必要原理」にもとづく大胆な財政戦略を提唱する井手英策教授が、若い人たちのためにデータを駆使して訴えるまったく新しい啓蒙書。

【主な内容】
1「格差是正」に心が動かない僕たち
■格差を是正したいですか?
■税への抵抗が強い社会は、誰かのための負担をきらう「つめたい社会」
■貧困にあえぐ人びとを「見て見ぬふりする社会」を僕たちは生きている
■格差社会を作り出したのは誰?

2日本人の不安の根っこにせまる
「3つの罠」、そして「分断社会

■社会全体を覆っている「弱者へのつめたいまなざし」
■中間層が貧しくなり、弱者へのやさしさが失われた
■「自己責任社会」では、「成長の行きづまり」が「生活の行きづまり」になる
■お年寄りの利益が優先されるという「罠」――深刻な世代間対立が生まれている
■中間層が弱者を批判し、人びとが政府をののしり、お年寄りと若者が鋭く対立する

3分断社会・日本「失われた20年」、何がいけなかったのか?

■分断社会・日本
■池田勇人首相の思想――自分で働き、自分の足で立つことこそが重要
■小さな政府、貧弱な社会サービスこそ、高い貯蓄率を生んだ大きな原因
■低成長時代にえらばれた「勤労国家」が社会経済の変動に対応できなくなった
■規制緩和、グローバル化、人件費削減が加速
■賃金が下がりつづけ、デフレ経済に突入――家計貯蓄率もほぼゼロに
■勤労国家が破たん、生活のよりどころが見いだせない社会に

4中高所得層も納得して格差是正ができる「必要の政治」とは?

■「救いの手」は救済であると同時に、確実に、そして深く、人間を傷つける
■人間を信じられず、成長できない社会を望みますか?
■発想の大転換、思い切って中高所得層も受益者にする
■「必要の政治」によって格差是正を結果に変える
■理屈で説明のできない理不尽さとは、僕たちは闘わなければならない

5人間の違いではなく、人間の共通性に想いをはせてみませんか?

■「必要の政治」は「お金なんかで
人間を評価しない」という哲学
■「必要の政治」とは、受益感を高めながら租税抵抗を緩和するという戦略
■「バラマキだ!」と批判し思考を停止させる、そんな政治を終わらせる
■財政再建の理屈が優先され、増税の意味を知る貴重なチャンスを逃す
■分断線を消す、そして、自分の生き方を自分で決められる社会へ

目次

1 「格差是正」に心が動かない僕たち
2 日本人の不安の根っこにせまる 「3つの罠」、そして「分断社会」
3 分断社会・日本  「失われた20年」何がいけなかったのか? 
4 中高所得層も納得して格差是正ができる「必要の政治」とは?
5 人間の違いではなく、人間の共通性に想いをはせてみませんか?

著者プロフィール

井手 英策  (イデ エイサク)  (著/文

井手 英策(イデ エイサク)
慶應義塾大学経済学部教授
1972年生まれ。2000年に東京大学大学院経済学研究科博士課程を単位取得退学し、日本銀行金融研究所に勤務。その後、東北学院大学、横浜国立大学を経て、現在、慶應義塾大学経済学部教授。朝日新聞論壇委員。専門は財政社会学、財政金融史。大学の講義では、財政社会学を担当している。
著書に『経済の時代の終焉』(岩波書店、2015年度大佛次郎論壇賞受賞)、『分断社会を終わらせる』(共著、筑摩書房)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。