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おしゃべりながんの図鑑
病理学から見たわかりやすいがんの話
- 書店発売日
- 2019年6月27日
- 登録日
- 2019年4月19日
- 最終更新日
- 2019年6月13日
書評掲載情報
2019-09-15 | 産經新聞 朝刊 |
2019-09-15 |
読売新聞
朝刊 評者: 鈴木洋仁(東洋大学研究助手、社会学者) |
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紹介
『こわいもの知らずの病理学講義』でつまずいた人、必読!
病理学の世界へようこそ。
「病理学」とは、<病気はどうしてできてくるのか?>という学問です。
その病理学の真骨頂が、日本人のふたりに一人がかかるという「がん」。
現役病理医であり、松岡正剛氏率いるイシス編集学校師範でもある著者が、平易な語り口&直筆イラスト満載で満を持して放つ、「がん」と「からだ」のはなし。
本書では、病理診断が実際にどんなふうに行われているのか紹介するとともに、様々な病気の中でも特に病理診断が重要ながんに特化して、病理学的な解説を加えました。
かなり専門的な内容も含まれていますが、イラストも加えて(毎夜イラストを描く日々が続き、自分の職業がわからなくなってきたことも……笑)、極力わかりやすく解説したつもりです。病理学者の仲野徹先生との対談もご用意しました。
がんは、日本において死因の第一位。男性は約6割の方、女性も約半数の方が生涯がんに罹患するといわれている、とても身近な病気です。最近は、がんの治療も日進月歩で、分子標的治療薬や免疫療法薬等、様々な薬が開発されニュースになっています。
本書では、最新のがん治療についても解説していきます。
この本を読んだみなさんが、がんを過剰に恐れるのではなく、少しでもがんについての正しい知識を持ってくださればと思います。
目次
Ⅰ 病理医の仕事図鑑
0 風邪とがんの診断、どう違う?
1 がんの診断、誰がどこでどんなふうに?
2 病理診断は「見た目」勝負?
3 二つの病理診断「細胞診断」と「組織診断」
4 病理解剖も病理医の仕事
5 病理医の1日
Ⅱ がんの病理図鑑1
プチ病理学講義0 細胞の形:正常と異常の境目は?
プチ病理学講義1 「腫瘍」の定義:「できもの」「はれもの」「しこり」?
プチ病理学講義2 二つの「遺伝子異常」:遺伝子異常って、遺伝する異常?
プチ病理学講義3 「がん」と「癌」の違い:悪性腫瘍って何?
プチ病理学講義4 「分化」の定義:それは、頭がよくなること
プチ病理学講義5 「組織型」の定義:「姿」と「頭のよさ」で分類しよう
図鑑1 大腸のがん(大腸癌):まずは<代表的ながん>を見てみましょう
図鑑2 血液のがん(白血病):流れているがん細胞?
図鑑3 脳のがん(悪性膠腫):原発か転移か
なかのぐら対談1 「ふわふわっとはじめて、ずるずる続ける」研究と趣味
図鑑4 脂肪のがん(脂肪腫と脂肪肉腫):え?別の人格(がん格)に?
図鑑5 胃のがん(胃癌):大きくなったら頭が悪くなっちゃった
図鑑6 膵臓のがん(膵癌):こそこそしている悪いやつ
図鑑7 肺のがん(肺癌):性格違えば、戦略変わる
Ⅲ がんの病理図鑑2
プチ病理学講義6 ホルモンとがん:がんにも性差、あるのです
プチ病理学講義7 ウイルスとがん:ウイルス感染でがんになる?
図鑑8 乳房のがん(乳癌):多様性を実感するがん
図鑑9 子宮頚部のがん(子宮頚癌):意外と賢い? ヒトパピローマウイルス
図鑑10 肝臓のがん(肝細胞癌):硬くなるとがんになる
図鑑11 その他のがん:どこにでもできるたくさんのがんたち
なかのぐら対談2 情報過多の楽観主義者が語るAIと医療の将来
上記内容は本書刊行時のものです。