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観光公害 インバウンド4000万人時代の副作用 佐滝 剛弘(著/文) - 祥伝社
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祥伝社新書

観光公害 インバウンド4000万人時代の副作用

発行:祥伝社
新書判
重さ 178g
256ページ
定価 840円+税
ISBN
9784396115746
Cコード
C0230
一般 新書 社会科学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年7月10日
書店発売日
登録日
2019年6月14日
最終更新日
2019年6月27日
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書評掲載情報

2019-08-17 日本経済新聞  朝刊
2019-08-11 東京新聞/中日新聞  朝刊

紹介

日本政府は2020年に訪日外国人観光客数4,000万人の誘致を目指している。2018年は約3,200万人、その前年(2017年)は2869万人だった。

こうしたインバウンドの加速度的増加は、旅行者による観光地での消費拡大という〝光〟をもたらす一方、地元住民とのトラブルや環境破壊などの〝影〟も生んだ。

これを「観光公害」(オーバーツーリズム)と呼び、すでに社会問題化している。

無遠慮にカメラを向ける〝舞妓パパラッチ〟が有名な京都に住み、京都の大学で観光学を教える(国内観光地理、観光リソース、観光ビジネスなど)著者は、生活レベルでの観光公害も知る数少ない論者だ。

また、世界遺産マイスターの資格を持つ著者は、京都のみならず日本各地、およびバルセロナやヴェネツィアなど国外の観光地にも足を運び、徹底したフィールドワークで観光公害の実態を提示する。

観光公害の本質的問題とは何か。どうすれば観光公害はなくなるのか。

目次

第一章 変容する千年の古都

押し寄せる外国人観光客に占拠される著名寺院

祇園白川のお花見狂騒曲

すっかり有名になった「市バス」問題

一週間に一軒、どこまで続くホテルの開業ラッシュ

舞妓・芸妓パパラッチ

京都っ子の台所「錦市場」は食べ歩き天国に

京都に宿泊する四人に一人は外国人


第二章 「観光公害」とは何か

インターネットが「観光」を変えた

日本政府のインバウンド対策はどうなっているのか

「オーバーツーリズム」の形態――〝悪者〟は観光客だけなのか


第三章 日本各地の「オーバーツーリズム」

大阪・ミナミは完全に外国

予約が取れない「ひかり」問題

クルーズ船が寄港しても、地元にお金が落ちないのはなぜ?

ゲレンデが外国人で埋まる

ホテルは必要? 白川郷

不便なアクセスが「観光公害」を防いでいる小笠原


第四章 「海外の有名観光地」の現実

「観光公害」の代表都市その1 ドゥブロブニク(クロアチア)

「観光公害」の代表都市その2 ヴェネツィア(イタリア)

「観光公害」の代表都市その3 バルセロナ(スペイン)

強力な法律で民泊をコントロール

景観重視で車を排除


第五章 観光公害を解決するには

バスの利用で市民と観光客の分離が実現

市民と観光客の分離――中国・コロンス島の場合

「江ノ電」の社会実験

導入されるか? ロードプライシング

年々規制を厳しくするマチュピチュ

「観光よりも遺産保護」の動きはヨーロッパでも

世界遺産と引き換えに立ち入り禁止に


第六章 誰のための「観光」か

「観光の原点」を考える

「DMO」に託される希望

「交流人口」を重視する時代へ

著者プロフィール

佐滝 剛弘  (サタキ ヨシヒロ)  (著/文

1960年、愛知県生まれ。東京大学教養学部卒。NHKディレクター、高崎経済大学特命教授を経て現在、京都光華女子大学キャリア形成学部教授。NPO産業観光学習館専務理事。

世界遺産、産業遺産、近代建築、交通、観光、郵便制度などの取材・調査を続ける。「世界遺産検定」で世界遺産マイスターを取得。

著書に『旅する前の世界遺産』(文春新書)、『郵便局を訪ねて1万局』(光文社新書)、『日本のシルクロード』『観光地お宝遺産散歩』『高速道路ファン手帳』(以上中公新書ラクレ)など。祥伝社新書から『世界遺産の真実』『それでも、自転車に乗りますか?』を上梓。

上記内容は本書刊行時のものです。