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ウトロ ここで生き、ここで死ぬ 中村 一成(著/文) - 三一書房
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ウトロ ここで生き、ここで死ぬ (ウトロ ココデイキココデシヌ)

社会一般
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発行:三一書房
四六判
縦188mm 横127mm 厚さ18mm
重さ 330g
352ページ
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-380-22003-6   COPY
ISBN 13
9784380220036   COPY
ISBN 10h
4-380-22003-6   COPY
ISBN 10
4380220036   COPY
出版者記号
380   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年4月27日
書店発売日
登録日
2022年3月10日
最終更新日
2022年4月25日
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書評掲載情報

2024-07-20 朝日新聞  朝刊
評者: 安田浩一(ノンフィクションライター)
2022-06-04 毎日新聞  朝刊
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紹介

マイノリティが「お上品」に生きられるほど、ウトロを取り巻く日本社会は優しくない。
彼彼女らの「闘い」は、この社会が不正で成り立っている事実、欺瞞を暴いてもいた……

私が地区に通い始めて20年が過ぎた。
一世は全員鬼籍に入った。多くの二世ともお別れした。ウトロの歴史を目撃してきた飯場跡や集会所、南端のフェンスなど、地区内にあった、
あるいは今も存在する幾つかの物言わぬ「証人たち」を訪ね、そこにまつわる人々の記憶を掘り起こし、彼彼女らの記録として残したい。
それは、ウトロの人々から少なからぬ時間と言葉を頂戴した者の一人としての義務でもある……

かつて地区の玄関に立てかけられた看板の文言を思い出す。打つ手がなくなった2002年、それでも闘い抜くと決めた団結集会で採択された集会宣言である。
住民たちの記憶と願いを撚り合わせ、今後の闘いの肝を記した宣言「オモニの歌」は、この言葉で結ばれた――

「われら、住んでたたかう」。

止めどなく後退していくこの世界で、様々な位相で、とどまって、闘い抜いた者たち。本著はその記録である。

目次

• 第1章 飯場跡
• 第2章 学校、それから
• 第3章 フェンス――違法と合法の境界
• 第4章 高台の学校
• 第5章 水――協働の始まり
• 第6章 「立て看」の家
• 第7章 小さな「統一」
• 第8章 今、そしてこれから

著者プロフィール

中村 一成  (ナカムラ イルソン)  (著/文

中村一成(なかむら・いるそん)
ジャーナリスト。1969年生まれ。毎日新聞記者を経て2011年からフリー。
在日朝鮮人や移住者、難民を取り巻く問題や、死刑が主なテーマ。映画評の執筆も続けている。
著書に『声を刻む 在日無年金訴訟をめぐる人々』(インパクト出版会、2005年)、『ルポ 京都朝鮮学校襲撃事件――<ヘイトクライム>に抗して』(岩波書店、2014年)、『ルポ 思想としての朝鮮籍』(岩波書店、2017年)、『映画でみる移民/難民/レイシズム』(影書房、2019年)、『「共生」を求めて 在日とともに歩んだ半世紀』(編著、田中宏著、解放出版社、2019年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。