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強欲資本主義は死んだ ポール・コリアー(著/文) - 勁草書房
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強欲資本主義は死んだ (ゴウヨクシホンシュギハシンダ) 個人主義からコミュニティの時代へ (コジンシュギカラコミュニティノジダイヘ)

社会科学
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発行:勁草書房
四六判
320ページ
定価 3,500円+税
ISBN
978-4-326-55092-0   COPY
ISBN 13
9784326550920   COPY
ISBN 10h
4-326-55092-9   COPY
ISBN 10
4326550929   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C1033  
1:教養 0:単行本 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年1月12日
最終更新日
2023年2月9日
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書評掲載情報

2023-12-23 日本経済新聞  朝刊
2023-04-29 日本経済新聞  朝刊
評者: 藤田康範(慶應義塾大学教授)
2023-03-18 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 根井雅弘(京都大学教授)
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紹介

イギリスの最強エコノミストからの警告! 「古い資本主義」の混迷を検証し、「新しい資本主義」を展望する!

現在、経済と政治を混乱させているのは、強欲の蔓延である。必要なのは独善的リーダーでも、株主主権の強化でも、国家による中央集権化でもなく、地域コミュニティや多様な中間組織の再生だ。資本主義とコミュニティは共存できる。その処方箋を本書は提示する。
【原著】Paul Collier and John Kay, Greed Is Dead: Politics After Individualism (Penguin, 2020)

目次

日本語版への序文
謝辞

はじめに──なぜ今なのか?

第1章 何が起こっているのか?

第Ⅰ部 個人主義の勝利

第2章 個人主義経済学
 ビジネス──株主価値の上昇と下降
 治療の必要性
 政府の評価基準
 功利主義的個人主義とグローバル救済主義の台頭
 補論 市場原理主義──その基礎にある経済モデル

第3章 権利
 財産権の起源
 人権革命
 権利の議論

第4章 公民権から表現的アイデンティティへ
 衝突する権利の主張
 積極行動主義
 独善的ナルシシズム
 建設的な行動主義
 個人主義者はうまくいくのか?

第Ⅱ部 政府──苦悩の症状

第5章 父権主義的国家の興亡
 国有化
 政府と産業
 医療
 高等教育
 市場と分権化

第6章 政治的地殻変動
 中道の台頭
 大衆の繁栄
 中道の衰退
 自信ある左派の衰退
 右派の問題

第7章 労働党が労働者階級の支持を失った経緯
 イギリスの労働者階級の周縁化
 階級による忠誠心の終焉
 能力主義(メリトクラシー)の台頭
 見せかけの能力主義
 「どこかの人」と「どこでもの人」

第Ⅲ部 コミュニティ

第8章 私たちのコミュニティ的性質
 コミュニティ
 コミュニタリアン思想の進化
 進化と「経済人」
 私たちは「モデルを知っている」のか?
 共通目的のためのコミュニケーション

第9章 コミュニタリアンの統治
 政治におけるコミュニタリアン
 「共有地の悲劇」を超えて
 多元主義と競争の擁護と限界
 信頼のレベル
 共通目的のためのコミュニケーション

第10章 コミュニタリアンの政治
 コミュニティ、個人、国家、裁判所
 政治と裁判所
 直接民主主義?
 代議制民主主義
 党の指導力
 「包摂的」民主主義?
 「中央集権的」統治?
 「参加型」民主主義

第11章 コミュニタリアニズム、市場、ビジネス
 集合知
 モジュール性
 調停ヒエラルキー
 私たちが必要とする変化
 産業民主主義
 市場とコミュニティ

第12章 場のコミュニティ
 超中央集権化
 人々が帰属する場所に生産的な仕事をもたらすこと
 地域の生産的な仕事に必要な能力を地域住民に
 含意するもの

エピローグ 嵐から身を守るために
 政治
 ビジネス
 介護
 政府の分権化
 嵐
 「私」から「私たち」へ、そして私たちからあなたへ

訳者解説
訳者あとがき
原注
参考文献
索引
著者・訳者紹介

著者プロフィール

ポール・コリアー  (ポール コリアー)  (著/文

ポール・コリアー(Paul Collier)
オックスフォード大学ブラヴァトニック公共政策大学院経済学・公共政策教授。1998年から2003年まで世界銀行研究開発部門ディレクターを務めた。現在はパリ政治学院客員教授や国際成長センターのディレクターも務めている。著書に『最底辺の10 億人』(日経BP社、2008年)、『民主主義がアフリカ経済を殺す』(日経BP社、2010年)、『収奪の星』(みすず書房、2012年)、『エクソダス』(みすず書房、2019年)、『新・資本主義論』(白水社、2020年)など。

ジョン・ケイ  (ジョン ケイ)  (著/文

ジョン・ケイ(John Kay)
イギリスを代表する経済学者のひとりであり、現在はオックスフォード大学セント・ジョンズ・カレッジ・フェロー。フィナンシャルタイムズ紙に長年コラムを執筆し、イギリス政府の依頼により証券市場改革案(ケイ・レビュー)をまとめたことでも知られる。財政政策研究所ディレクター等歴任。著書に『金融に未来はあるか』(ダイヤモンド社、2017年)、『世界最強のエコノミストが教える お金を増やす一番知的なやり方』(ダイヤモンド社、2018年)など。

池本 幸生  (イケモト ユキオ)  (翻訳

池本 幸生(いけもと ゆきお)
東京大学名誉教授。京都大学経済学部を卒業後、アジア経済研究所に入所。その後、京都大学東南アジア研究センター助教授、東京大学東洋文化研究所教授などを歴任。京都大学より博士(経済学)を取得。共著に『コーヒーで読み解くSDGs』(ポプラ社、2021年)、共編著に『連帯経済とソーシャル・ビジネス』(明石書店、2015年)、訳書にアマルティア・セン『正義のアイデア』(明石書店、2011年)など。

栗林 寛幸  (クリバヤシ ヒロユキ)  (翻訳

栗林 寛幸(くりばやし ひろゆき)
東京大学特任研究員。東京大学教養学部を卒業(国際関係論)。ケンブリッジ大学大学院修士課程を修了(経済学)。訳書にケン・ビンモア『正義のゲーム理論的基礎』(NTT出版、2015年)、マイケル・マーモット『健康格差』(日本評論社、2017年、監訳)ピーター・テミン『なぜ中間層は没落したのか』(慶應義塾大学出版会、2020年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。