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出版者情報
植物の生の哲学
混合の形而上学
発行:勁草書房
四六判
228ページ
定価
3,200円+税
- 書店発売日
- 2019年8月31日
- 登録日
- 2019年8月2日
- 最終更新日
- 2019年8月28日
書評掲載情報
2021-06-05 |
朝日新聞
朝刊 評者: 藤原辰史(京都大学准教授・食農思想史) |
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紹介
世界に在る=世界と混合し、世界をつくる――動物学的である西洋哲学の伝統を刷新し、植物を範型とした新しい存在論を提示する。
種が落ちた場所から動くことなく一生を過ごす植物は、光合成により酸素を作り出し、あらゆる生物が住まう環境を整える。つまり植物は世界と溶け合い、世界を作り出し、世界に存在している。動物の哲学も存在論的転回もやすやすと超えて、植物の在り方から存在論を問い直す哲学エッセイ。モナコ哲学祭賞受賞作。山内志朗解説。
目次
I プロローグ
1 植物、あるいは世界のはじまり
2 生命領域を拡張する
3 植物、または息づく精神
4 自然の哲学のために
II 葉の理論──世界の大気
5 葉
6 ティクターリク・ロゼアエ
7 空気のただ中で──大気の存在論
8 世界の息吹
9 すべてはすべての中に
III 根の理論──天体の生命
10 根
11 最も深いところにあるもの、それは天体である
IV 花の理論──理性のかたち
12 花
13 理性とは性のことである
Ⅴ エピローグ
14 思弁的独立栄養について
15 大気のごとくに
注
解説[山内志朗]
上記内容は本書刊行時のものです。