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モビリティ・ゼロ
脱炭素時代の自動車ビジネス
- 書店発売日
- 2021年10月15日
- 登録日
- 2021年10月4日
- 最終更新日
- 2021年10月4日
書評掲載情報
2021-11-20 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
欧州発の「脱炭素ゲーム」を生き残れ!
「ゼロ」カーボン時代に、「ゼロ」リセットされるモビリティ業界の勝者を探る
脱炭素は、欧州が巧妙にしかけた世界経済のゲームチェンジだった。
そして、自動車を生んだ欧州が再び主導権を握るための戦略でもある――
カーボンニュートラルの潮流やLCA規制などが自動車業界を揺るがしているが、
ゲームの本質を理解することなく、これからの時代を生き残ることはできない。
本書は、脱炭素の背景にある狙いや、排出量を通貨に変える錬金術について分析。
ゲームチェンジの時代に対応するための考え方を説き、
EV化に遅れる日本企業が競争力を発揮するための方策を提言する。
なぜトヨタが半導体不足に苦しめられるのか、
アップルのEV参入は何を意味しているのか、
テスラの本当の狙いはどこにあるのかなど、
企業の最先端動向を交えて解説する。
著者は、元ヘッジファンドの人気アナリストで、国内外の事情にくわしい第一人者。
世界最大のモビリティ&ブロックチェーンコンソーシアム「MOBI」理事を務める。
【本書の主な内容】
・イーロン・マスク氏の「懸賞金」
・トヨタは半導体メーカーの「上客」ではない
・中国ホンガンミニ、テスラを超える大ヒットに
・VWとアマゾンが再エネ発電事業に参画
・第二の創業を誓うフォード、脱エンジンを宣言するホンダ
・テスラが家庭用エアコンを狙う理由
・LCA規制の次なる標的は?
・狙い撃ちされるFCV
・「人民のスクーター、2.88万元から」の衝撃
・中国EV、ラトビアから欧州進出
・鴻海もEV参入、プラットフォームを目指す
・米バイデン政権の雇用計画の柱はEV化政策
・欧州の「国策電池メーカー」、スウェーデンで誕生
・熊本にEV工場を立ち上げるべき理由
・ガソリン税から「走行税」への転換が始まる
・スマートシティはデジタルツインの集合体へ
・ボッシュが活用した「森林クレジット」とは?
・CO2削減努力をマネタイズする錬金術
・国境炭素税導入で始まる、新たなグローバル雇用獲得競争
・カーボンフットプリントを分解すると
・EV化だけでは、カーボンニュートラルを実現できない
・脱炭素という名の雇用争奪戦
・「これからは田舎の時代です」――軽EVにかける
目次
プロローグ 欧州電池指令の衝撃
第1章 脱炭素の背景にあるポリシーメーカーの狙い
--1 企業のイノベーションを促すためにある環境規制
--2 車載電池におけるLCA要求とサーキュラー・エコノミーの構築
--3 脱エンジンの目的は自動車産業のDX
第2章 カーボンプライシング、脱炭素を通貨に変える錬金術
--1 外部不経済の内部化と脱炭素へのインセンティブ
--2 目に見えないCO2の削減努力をマネタイズする
--3 国境炭素税――脱炭素時代の雇用獲得競争
--4 ライフサイクルにわたるサプライチェーンの脱炭素化が世界潮流に
第3章 カーボンフットプリントを要因分解する
--1 茅恒等式でひも解く脱炭素の攻略法
--2 フォルクスワーゲンとアマゾンは再エネ発電に参画
--3 日産とBMWが急ぐクローズドループ・リサイクルの強化
--4 ボッシュとアップルは森林クレジットでCO2をオフセット
--5 ネットゼロの切り札はCCUS――デンソーが始め、テスラも熱視線
第4章 アップルのEV参入が意味するもの
--1 トヨタはTSMCの上客にあらず――ヒエラルキー崩壊
--2 世界を驚かせた中国製ミニEV――グローバル化の兆し
--3「スマホ化する自動車」――鴻海のEV参入
--4 EVの新たな提供価値――テスラが家庭用エアコン参入を狙う理由
--5 アップルカー――重視される循環型経済とブロックチェーン・トレーサビリティ
第5章 ピンチをチャンスに、日本への提言
--1 欧州発のゲームチェンジの波に乗り、EV化推進で雇用創出を
--2 軽EVが地域経済活性化のカギを握る
--3 世界最高峰の供給網――熊本にEV工場を立ち上げる
上記内容は本書刊行時のものです。