版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
モビリティ・ゼロ 深尾 三四郎(著/文) - 日経BP
..
【利用不可】

モビリティ・ゼロ (モビリティゼロ) 脱炭素時代の自動車ビジネス (ダツタンソジダイノジドウシャビジネス)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:日経BP
A5判
272ページ
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-296-00044-9   COPY
ISBN 13
9784296000449   COPY
ISBN 10h
4-296-00044-6   COPY
ISBN 10
4296000446   COPY
出版者記号
296   COPY
Cコード
C0034  
0:一般 0:単行本 34:経営
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年10月4日
最終更新日
2021年10月4日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2021-11-20 日本経済新聞  朝刊
MORE
LESS

紹介

欧州発の「脱炭素ゲーム」を生き残れ!
「ゼロ」カーボン時代に、「ゼロ」リセットされるモビリティ業界の勝者を探る

脱炭素は、欧州が巧妙にしかけた世界経済のゲームチェンジだった。
そして、自動車を生んだ欧州が再び主導権を握るための戦略でもある――

カーボンニュートラルの潮流やLCA規制などが自動車業界を揺るがしているが、
ゲームの本質を理解することなく、これからの時代を生き残ることはできない。

本書は、脱炭素の背景にある狙いや、排出量を通貨に変える錬金術について分析。
ゲームチェンジの時代に対応するための考え方を説き、
EV化に遅れる日本企業が競争力を発揮するための方策を提言する。

なぜトヨタが半導体不足に苦しめられるのか、
アップルのEV参入は何を意味しているのか、
テスラの本当の狙いはどこにあるのかなど、
企業の最先端動向を交えて解説する。

著者は、元ヘッジファンドの人気アナリストで、国内外の事情にくわしい第一人者。
世界最大のモビリティ&ブロックチェーンコンソーシアム「MOBI」理事を務める。

【本書の主な内容】
・イーロン・マスク氏の「懸賞金」
・トヨタは半導体メーカーの「上客」ではない
・中国ホンガンミニ、テスラを超える大ヒットに
・VWとアマゾンが再エネ発電事業に参画
・第二の創業を誓うフォード、脱エンジンを宣言するホンダ
・テスラが家庭用エアコンを狙う理由
・LCA規制の次なる標的は?
・狙い撃ちされるFCV
・「人民のスクーター、2.88万元から」の衝撃
・中国EV、ラトビアから欧州進出
・鴻海もEV参入、プラットフォームを目指す
・米バイデン政権の雇用計画の柱はEV化政策
・欧州の「国策電池メーカー」、スウェーデンで誕生
・熊本にEV工場を立ち上げるべき理由
・ガソリン税から「走行税」への転換が始まる
・スマートシティはデジタルツインの集合体へ
・ボッシュが活用した「森林クレジット」とは?
・CO2削減努力をマネタイズする錬金術
・国境炭素税導入で始まる、新たなグローバル雇用獲得競争
・カーボンフットプリントを分解すると
・EV化だけでは、カーボンニュートラルを実現できない
・脱炭素という名の雇用争奪戦
・「これからは田舎の時代です」――軽EVにかける

目次

プロローグ 欧州電池指令の衝撃
第1章 脱炭素の背景にあるポリシーメーカーの狙い
--1 企業のイノベーションを促すためにある環境規制
--2 車載電池におけるLCA要求とサーキュラー・エコノミーの構築
--3 脱エンジンの目的は自動車産業のDX
第2章 カーボンプライシング、脱炭素を通貨に変える錬金術
--1 外部不経済の内部化と脱炭素へのインセンティブ
--2 目に見えないCO2の削減努力をマネタイズする
--3 国境炭素税――脱炭素時代の雇用獲得競争
--4 ライフサイクルにわたるサプライチェーンの脱炭素化が世界潮流に
第3章 カーボンフットプリントを要因分解する
--1 茅恒等式でひも解く脱炭素の攻略法
--2 フォルクスワーゲンとアマゾンは再エネ発電に参画
--3 日産とBMWが急ぐクローズドループ・リサイクルの強化
--4 ボッシュとアップルは森林クレジットでCO2をオフセット
--5 ネットゼロの切り札はCCUS――デンソーが始め、テスラも熱視線
第4章 アップルのEV参入が意味するもの
--1 トヨタはTSMCの上客にあらず――ヒエラルキー崩壊
--2 世界を驚かせた中国製ミニEV――グローバル化の兆し
--3「スマホ化する自動車」――鴻海のEV参入
--4 EVの新たな提供価値――テスラが家庭用エアコン参入を狙う理由
--5 アップルカー――重視される循環型経済とブロックチェーン・トレーサビリティ
第5章 ピンチをチャンスに、日本への提言
--1 欧州発のゲームチェンジの波に乗り、EV化推進で雇用創出を
--2 軽EVが地域経済活性化のカギを握る
--3 世界最高峰の供給網――熊本にEV工場を立ち上げる

著者プロフィール

深尾 三四郎  (フカオサンシロウ)  (著/文

伊藤忠総研 上席主任研究員 モビリティ・オープン・ブロックチェーン・イニシアティブ(MOBI) 理事 1981年東京生まれ。98年経団連奨学生として麻布高校から英UWCへ留学。03 年英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)を卒業。同年野村證券に入社、金融研究所に配属。05年から英HSBCでの自動車部品セクターの証券アナリストを経て、14年まで米国と香港のヘッジファンドでシニアアナリスト。浜銀総合研究所を経て、19年8月より現職。専門はマクロマーケティングとファンダメンタルズ分析。国内外での講演、企業マネジメント向けセミナー多数実施。

上記内容は本書刊行時のものです。