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誰のために法は生まれた 木庭顕(著/文) - 朝日出版社
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誰のために法は生まれた

発行:朝日出版社
四六判
400ページ
定価 1,850円+税
ISBN
9784255010779
Cコード
C0095
一般 単行本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年7月3日
最終更新日
2018年7月4日
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書評掲載情報

2019-02-10 読売新聞  朝刊
評者: 牧原出(政治学者)
2019-01-19 朝日新聞  朝刊
評者: 諸富徹(京都大学教授・経済学)
2018-10-14 毎日新聞  朝刊
評者: 加藤陽子(東京大学教授・日本近代史)
2018-09-16 読売新聞  朝刊

紹介

追いつめられた、たった一人を守るもの。
それが法とデモクラシーの基(もと)なんだ。

替えのきく人間なんて一人もいない――
問題を鋭く見つめ、格闘した紀元前ギリシャ・ローマの人たち。
彼らが残した古典作品を深く読み解き、すべてを貫く原理を取り出してくる。
この授業で大切なことは、感じること、想像力を研ぎ澄ませること。

【最先端の知は、こんなにも愉快だ! 中高生と語り合った5日間の記録】

映画を観たり戯曲を読んだりのあと、中高生との対話がはじまる。
さぁ、本当の勉強をはじめよう。
「教養どころじゃなく、自分の価値観とか、ぜんぜん、すごい変わる授業」
「人生の大事な一部分になりました」――生徒

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自由な言葉とはなにか、それはどのようにすれば機能するかをギリシャの人たちはとことん考えていた。われわれのように、憲法があるから、表現の自由で、言葉は自由だ、って、もうそこで考えを止めちゃって、ああ、自由だ自由だ、自由なはずでしょ、とかは、流石にギリシャの人たちは考えない。実質、言葉の自由が、どうしたら社会の中で実際に実現して、本当に自由なのか、この作品ばかりじゃなくて、いろんな作品にとことん書いてある。そしてこの場合も、ここでできあがった信頼関係は、新しい人間関係を作っている。新しい組織原理になって全体を解体して、ぜんぶ塗り替えちゃう。
――第四回(紀元前五世紀のギリシャ悲劇「フィロクテーテース」)より
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目次

第一回 法はどちらの側にある?――『近松物語』
第二回 個人と集団を分けるもの――『自転車泥棒』
第三回 徒党解体のマジック――プラウトゥスの喜劇
第四回 見捨てられた一人のためにのみ、連帯(政治、あるいはデモクラシー)は成り立つ――ソフォクレスの悲劇
種明かしのミニレクチャー
1 政治
2 都市と領域
3 デモクラシー
4 法または占有原理
第五回 日本社会のリアル、でも問題は同じだ!――現代の判例

著者プロフィール

木庭顕  (コバアキラ)  (著/文

一九五一年、東京に生まれる。一九七四年、東京大学法学部卒業。東京大学名誉教授。専門はローマ法。著書に、三部作『政治の成立』(一九九七年)『デモクラシーの古典的基礎』(二〇〇三年)『法存立の歴史的基盤』(二〇〇九年、日本学士院賞受賞、以上東京大学出版会)、『ローマ法案内――現代の法律家のために』(羽鳥書店、二〇一〇年/新版、勁草書房、二〇一七年)、『現代日本法へのカタバシス』(羽鳥書店、二〇一一年/新版、みすず書房、近刊)、『[笑うケースメソッド]現代日本民法の基礎を問う』(二〇一五年)『[笑うケースメソッドⅡ]現代日本公法の基礎を問う』(二〇一七年、以上勁草書房)、『法学再入門 秘密の扉 民事法篇』(有斐閣、二〇一六年)、『憲法9条へのカタバシス』(みすず書房、二〇一八年)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。