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ひとり旅立つ少年よ
発行:文藝春秋
文庫判
368ページ
定価
920円+税
- 書店発売日
- 2019年8月6日
- 登録日
- 2019年6月11日
- 最終更新日
- 2019年8月6日
書評掲載情報
2019-10-13 |
産經新聞
朝刊 評者: 池上冬樹(文芸評論家) |
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紹介
『音もなく少女は』『その犬の歩むところ』で書店員はじめ
多くの読者の感動を呼んだ名匠ボストン・テラン、最新感動作!
父の罪を贖うため、少年はひとり地平線の彼方をめざす。
とても危うく、でもとても強い、その姿を見よ。
12歳の少年チャーリーの父が二人組の男に殺された。時は19世紀末、ニューヨーク。詐欺師である父は奴隷解放運動のための資金だと偽って、教会から大金を巻き上げたところだった……
チャーリーは決意する。父の悪行をつぐなうため、このカネを奴隷解放組織のもとに届けようと。少年はひとり旅に出た。旅路の先々で出会うのは、詩人ホイットマン、子供を亡くした優しい夫人、謎の葬儀屋、破天荒な奴隷解放運動家たち。奴隷商人に囚われて競売にかけられても、命の危険にさらされる困難に遭遇しても、少年は持ち前の機転と知恵で切り抜けていく。
だが少年の父を殺した男たちは、この大金を狙って着々とチャーリーに迫っていたのだ。
『神は銃弾』『音もなく少女は』『その犬の歩むところ』……本屋大賞翻訳小説部門、「このミステリーがすごい!」などで絶賛を浴び続ける巨匠が、ふたたび苛烈な世界の中で生きるものの尊厳を静かに謳う。
荒々しくも繊細な詩情をたたえて贈る感動のロード・ノヴェル。
上記内容は本書刊行時のものです。