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猫がこなくなった
発行:文藝春秋
四六判
248ページ
定価
1,700円+税
- ISBN
- 9784163913148
- Cコード
-
C0093
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一般 単行本 日本文学、小説・物語
- 書店発売日
- 2021年1月14日
- 登録日
- 2020年10月30日
- 最終更新日
- 2021年1月7日
書評掲載情報
2021-02-21 |
読売新聞
朝刊 評者: 苅部直(東京大学教授、政治学者) |
2021-02-20 |
朝日新聞
朝刊 評者: 横尾忠則(美術家) |
2021-01-31 | 産經新聞 朝刊 |
紹介
猫好きの友人の高平君がうちに来て、涙ながらにいなくなった猫の話をはじめた、聞けば聞くほど私が外で世話していたキャシーそっくりだった。
ついに1ヵ月経ったところで高平君は、迷い猫のポスターを貼りだした。それを作ったのは二週間目だったが、「貼ったら事実を固定化するみたいじゃん。」と思っていたのだ。レディはきっと帰ってくる、キャシーもそうだ。
果たして高平君のレディはみつかるか?(表題作)
特別に忘れがたい猫、突然伐られてしまった大きなヒマラヤ杉、賢いカラス、鎌倉の家から見えた川端先生のお屋敷、夏の明るい日差しの中で本を読むこと、隣家の物置きに住み着いた赤ん坊連れの女のひと、子猫が友人の手のなかで命を落とした夜明けまでの夜・・・
「命において死は生きるのと平行して在りつづける」ことを証しだてる9つの短篇小説。
上記内容は本書刊行時のものです。