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ゴー・ホーム・クイックリー
発行:文藝春秋
四六判
360ページ
定価
1,850円+税
- 書店発売日
- 2018年11月22日
- 登録日
- 2018年10月10日
- 最終更新日
- 2018年11月14日
書評掲載情報
2019-09-08 | 毎日新聞 朝刊 |
2019-01-20 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 小西徳應(明治大学教授) |
2018-12-02 |
産經新聞
朝刊 評者: 浅暮三文(小説家) |
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紹介
ノンフィクション作家 保阪正康氏が絶賛!
昭和史の“静かな怪物”が、もう一人いた。
「この小説は、まさに“戦後史の岐路”を描いた一冊。現憲法は誰によって、どう作られたのか。占領する側、される側の闘いを再現させたドラマだ」
終戦直後の昭和二十一年の初め、連合国最高司令官総司令部(GHQ)の方針に従い、国会内の委員会で政府試案をまとめたが、GHQは拒否。そればかりか、GHQ憲法草案を押し付けてきた。この案を翻訳し、日本の法律らしく形を整え、新憲法の下敷きにせよ、というのだ。
わずか二週間で翻訳にあたることになったのは、内閣法制局の佐藤達夫。吉田茂外相(当時)と話す機会を得た佐藤は、GHQ案の問題点をまくしたてる。それを聞いた吉田は、佐藤に言った。
「GHQは何の略だか知っているかね? ゴー・ホーム・クイックリーだ。『さっさと帰れ』だよ。総司令部が満足する憲法を早々に作っちまおうじゃないか。国の体制を整えるのは、独立を回復してからだ」
かつて司馬遼太郎は、『坂の上の雲』で、明治という時代の明暗と、近代国家誕生にかけた人々の姿を小説にした。
そして今、昭和史の分岐点を描いた小説が誕生した。
上記内容は本書刊行時のものです。