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憎悪の世紀
巻次:上巻
なぜ20世紀は世界的殺戮の場となったのか
発行:早川書房
縦220mm
476ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2007年12月
- 登録日
- 2017年6月29日
- 最終更新日
- 2017年6月29日
書評掲載情報
2022-07-30 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 岡崎哲二(東京大学教授) |
2022-07-02 |
朝日新聞
朝刊 評者: 保阪正康(ノンフィクション作家) |
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紹介
大規模な塹壕戦が繰り広げられた第一次世界大戦、ヨーロッパで相次いだユダヤ人虐殺、スターリンの大粛清、南京大虐殺、無差別爆撃や原爆に象徴される第二次世界大戦、中国の文化大革命、世界各地で絶え間なく発生する内戦…20世紀は史上空前の規模で殺戮が行なわれた血塗られた世紀であった。戦争や内紛の直接の犠牲者だけでなく、それに付随する飢餓や環境悪化のために命を落とした者を含めると、延べ死者数はとんでもない数になる。一方、民主主義や福祉の概念が浸透し、医療や科学技術が飛躍的に発達するなど、20世紀が「進歩の時代」だったことも疑いない。だとすればなおさら、この100年に世界が殺戮の場と化した要因を突きとめておく必要がある。ハーヴァードの気鋭の歴史学者が、世界中が同時多発的に大量殺戮に向かった状況をつぶさに検証し、地政学的なダイナミズムが人々の情動と結びつく瞬間を鋭く見定める。既存の歴史観を問い直す挑戦的な書。
目次
第1部 列車の大事故(帝国と人種
オリエント急行
断層線
戦禍の広がり
諸国家の墓場)
第2部 帝国(計画経済へ
奇妙な人びと
遅れてきた帝国)
上記内容は本書刊行時のものです。