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チャイニーズ・タイプライター
漢字と技術の近代史
発行:中央公論新社
A5判
392ページ
定価
4,500円+税
- 書店発売日
- 2021年5月20日
- 登録日
- 2021年4月8日
- 最終更新日
- 2021年5月21日
書評掲載情報
2021-12-25 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 速水健朗(評論家) |
2021-09-19 |
読売新聞
朝刊 評者: 小川さやか(立命館大学教授・文化人類学者) |
2021-07-17 |
朝日新聞
朝刊 評者: 阿古智子(東京大学教授・現代中国研究) |
2021-07-10 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 加島卓(東海大学教授) |
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紹介
本書の主軸をなすのは、西洋のラテン・アルファベットを基にして作られた「近代」の象徴としてのタイプライターと、中国語との間にある距離感である。その隔たりゆえに中国語そのものに「問題」があるとみなされ、それを克服するための「パズル」が形作られることになる。常に西洋の「本物」のタイプライターを意識しつつ、この「パズル」を解こうとしていく人々の群像を描いていくなかで、漢字についての発想の転換や戦時中の日中関係、入力や予測変換といった現在につながる技術の起源に至るまで、さまざまな話題が展開されている。タイプライターというモノを起点としつつ、それの単なる発明史をはるかに超える射程を持った本であり、関心や専門を問わず広く読まれるべき一冊である。
目 次
謝 辞
序 論 そこにアルファベットはない
第1章 近代との不適合
第2章 中国語のパズル化
第3章 ラディカル・マシン
第4章 キーのないタイプライターをどう呼ぶか?
第5章 漢字圏の支配
第6章 QWERTYは死せり! QWERTY万歳!
第7章 タイピングの反乱
結 論 中国語コンピューターの歴史と入力の時代へ
訳者解説
注
索引
上記内容は本書刊行時のものです。