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絵とはなにか ジュリアン・ベル(著/文) - 中央公論新社
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絵とはなにか (エトハナニカ)

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A5判
280ページ
定価 4,200円+税
ISBN
978-4-12-005167-8   COPY
ISBN 13
9784120051678   COPY
ISBN 10h
4-12-005167-6   COPY
ISBN 10
4120051676   COPY
出版者記号
12   COPY
Cコード
C0070  
0:一般 0:単行本 70:芸術総記
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年12月27日
最終更新日
2019年2月18日
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書評掲載情報

2019-04-13 朝日新聞  朝刊
評者: 横尾忠則(美術家)
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紹介

斬新な、独創性に満ちた労作だ

――エルンスト・ゴンブリッチ

●訳者より
 19世紀から20世紀にかけて、西洋美術はこれまでに経験したことがないような巨大な変化にさらされる。形の定まらぬ朝もやを絵にしたモネの《印象、日の出》、物の断片が無秩序に画面に散らばるキュビスム絵画、寝かせたカンバスに絵具をしたたらせたポロックのアクション・ペインティング――変化はとどまる所を知らず、絵の存在が危なくなるほどに尖鋭化する。本書の表題「絵とはなにか」は、そうした変化に寄りそいつつ、激流のなかで改めて絵のありかを問い質そうとする作者の強い姿勢を示すものだ。

 近代(モダン)からポストモダンへと変化を重ねてきた絵を、それ以前の数千年の歴史を踏まえて広く視野の下におさめようとしたとき、著者ジュリアン・ベルの目に大きく見えてきたのが「再現」という概念だった。物や出来事や物語を「再現」するものであった絵が、そうでないものになろうとしたのがここ200年の大変化なのではないか。絵の変化を問いつつ、著者は同時に、絵の精神を、絵の本質を問おうというのだ。

――長谷川宏

●古代から2000年代の現代アートまで、多数のカラー図版で具体例を挙げながら、近代に大きく変化した芸術の価値観を問い直す。根源的だからこそ新鮮な絵の見方を示す、刺激に満ちた芸術思想史。


目 次
はじめに
第一章 図像としるし

第二章 見ることと知ること
第三章 形と時間
第四章 表 現
第五章 芸術のもつさまざまな意味

第六章 再 現

著者プロフィール

ジュリアン・ベル  (ジュリアン・ベル)  (著/文

1952年生まれ。英国サセックス州ルイス在住の画家。創作のかたわら、批評活動もおこなう。また、ロンドンのゴールドスミス・カレッジ、キャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツ、シティ・アンド・ギルド・オブ・ロンドン・アート・スクールなどで教鞭をとる。著書にMirror of the World: A New History of Artのほか、邦訳書に『500の自画像』(ファイドン、序文、渡辺玲子訳)、『ボナール』(西村書店、島田紀夫・中村みどり訳)がある。

長谷川 宏  (ハセガワヒロシ)  (翻訳

1940年島根県生まれ。68年東京大学文学部哲学科博士課程単位取得退学。哲学者。一連のヘーゲルの翻訳に対し、ドイツ政府よりレッシング翻訳賞を受賞。著書に『日本精神史』(講談社、第14回パピルス賞)、『新しいヘーゲル』(講談社現代新書)、『幸福とは何か』(中公新書)ほか。訳書にヘーゲル『精神現象学』『美学講義』(ともに作品社)、アラン『芸術の体系』(光文社古典新訳文庫)、ゴンブリッチ『美術の物語』(共訳、ファイドン)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。