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日本銀行「失敗の本質」 原 真人(著/文) - 小学館
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小学館新書

日本銀行「失敗の本質」

発行:小学館
新書判
256ページ
定価 840円+税
ISBN
9784098253432
Cコード
C0233
一般 新書 経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年4月8日
書店発売日
登録日
2019年2月22日
最終更新日
2019年4月2日
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書評掲載情報

2019-04-14 毎日新聞  朝刊

紹介

黒田日銀はなぜ「誤算」の連続なのか?

「異次元緩和」は真珠湾攻撃、「マイナス金利」はインパール作戦、「枠組み変更」は沖縄戦に通じる――。

「誤算」と「迷走」を重ねる黒田日銀の金融政策は、かつての日本軍の失敗を彷彿とさせる。

組織論の観点から見ても、「あいまいな戦略目的」や「短期決戦志向」「属人的な決定プロセス」など、両者は驚くべき相似をなす。

だとすれば、その行き着く先は「第2の敗戦」ではないのか――。

いち早くアベノミクスに警鐘を鳴らした朝日新聞編集委員が、間違った金融政策を修正できない政府・黒田日銀の問題点を浮き彫りにする。

「メディアも有識者も経済界も、この政策をまったく批判しなくなったら、それはまるで戦時中の大政翼賛会のようなものだ。あまりに無謀な太平洋戦争を引き起こした戦争責任は時の政権や軍部にある。だとしてもそれを無批判に受け入れ、時に支持したメディアや有識者たちにも責められるべき点が多々ある。
批判を許さない抑圧的な体質も、都合のいいことしか説明しない、させないという大本営発表的な手法も、戦前や戦中に通じるもののように思える。私たちは今、相当に危なっかしい時代の淵に立っている。」(プロローグより抜粋)


【編集担当からのおすすめ情報】
朝日新聞の連載「波聞風問」などで切れ味鋭い経済コラムを執筆している著者の原さんは、いち早くアベノミクスと異次元金融緩和に警鐘を鳴らしてきた記者の1人です。
その原記者が、ベストセラー『失敗の本質』で指摘されている日本軍の欠陥分析を参考に、黒田日銀の抱える問題点を丹念に検証し、書き下ろしたのが本書です。
「時系列」と「組織論」の両面から、軌道修正できない組織――日本軍と黒田日銀の驚くべき相似が解き明かされていきます。
これ一冊で、重厚な経済書ほどの読み応えがあります!

目次

プロローグ――批判を許さない「危うい空気」


第1部 黒田日銀「迷走の軌跡」
――「時系列」から考える相似――

“開戦前夜”――あらかじめ定められた目標
1 失敗の発端 [2012年12月]「主戦論」への転換 ▼【ノモンハン事件】
2 奇襲 [2013年4月] 「異次元緩和」という名の宣戦布告 ▼【真珠湾攻撃】
3 転機 [2014年10月] 誤った成功体験が生んだ「追加緩和」 ▼【ミッドウェー海戦】
4 強行 [2016年1月] 無謀すぎる賭け「マイナス金利」 ▼【インパール作戦】
5 誤算 [2016年9月] 「総括的検証」から異形の政策へ ▼【レイテ沖海戦】
6 泥沼 [2018年3月] 黒田再任で長期戦に ▼【沖縄戦】


第2部 アベノミクス「失敗の本質」
――「組織論」から考える相似――

1 あいまいな戦略目的――「デフレ脱却」とは何か
2 短期志向の戦略立案――「2年で達成」と断じたインフレ目標
3 空気の支配・非科学的思考――「アベノミクスは成功」連呼
4 進化しない戦略・乏しい選択肢――代案なき政策の長期化
5 属人的な決定プロセス――リフレ派に席巻された決定会合
6 修正されない組織――「とりあえず現状維持」で先送り
7 結果よりプロセス重視――「やった感」より「やってる感」
8 言葉を奪った組織――セントラルバンカーたちの苦悩
9 繰り返される大本営発表――“真実を伝えない”ための会見
10 財政ファイナンスの罠――危機下の蔵相、戦時の総裁

第3部 “平和な終戦”はありうるか
――「誤算」続きの黒田日銀が残した教訓――

1 迷走する経済政策
2 「第2の敗戦」へ
3 来たるべき“破局”の前に


エピローグ――「第2の敗戦」に“奇跡の復興”は訪れない

上記内容は本書刊行時のものです。