版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
さいはての家 彩瀬 まる(著/文) - 集英社
..
【利用不可】
この書影の使用については、
出版社にご相談ください。

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

受注センター:
注文電話番号:
注文FAX番号:
なし
販売部代表(雑誌,問い合わせ等):
注文電話番号:
注文FAX番号:
なし
注文サイト:

さいはての家 (サイハテノイエ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:集英社
四六判
縦188mm 横131mm 厚さ18mm
重さ 275g
240ページ
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-08-771691-7   COPY
ISBN 13
9784087716917   COPY
ISBN 10h
4-08-771691-0   COPY
ISBN 10
4087716910   COPY
出版者記号
08   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年12月12日
最終更新日
2020年1月24日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2020-04-04 毎日新聞  朝刊
MORE
LESS

紹介

「この世から逃げたくて仕方がない。
それと同じくらい、この世に触れたくて仕方がない」(本文より)

駆け落ち、逃亡、雲隠れ。
行き詰まった人々が、ひととき住み着く「家」を巡る連作短編集。

家族を捨てて逃げてきた不倫カップル――「はねつき」
逃亡中のヒットマンと、事情を知らない元同級生――「ゆすらうめ」
新興宗教の元教祖だった老齢の婦人――「ひかり」
親の決めた結婚から逃げてきた女とその妹――「ままごと」
子育てに戸惑い、仕事を言い訳に家から逃げた男――「かざあな」


■『さいはての家』の刊行に寄せて、著者メッセージ■

それから、町で彼(もしくは彼女)の姿を見た者はいない――。
こんな一文を最後にいなくなる脇役の人、いますよね。登場人物が多いドラマティックな長編の中盤、なんらかの騒動の後にほんのり印象的なセリフを残して物語から退場する、あの人たちです。
子供の頃から、彼らが物語から退場するたび「どこに行ったんだろう」と気になっていました。居づらくなって、罪を犯して、もしくはなにかに反発して、それまで所属していた場所を捨て、他の土地へ向かう人たち。物語の作者が退場していく彼らではなく、その場に残る他の誰かを主人公に据えているということは、きっと彼らのその後は大してドラマチックでも、面白いわけでもないのだろう……と自分を納得させていた時期もあったのですが、本当だろうか。
ここではない場所へ向かった彼らは、もしかしたらとても個人的な冒険を経て、他の誰も見たことがない、静かで自由な場所に辿り着いたのかもしれない。そんな予感から、五つの物語が生まれました。
それぞれのさいはてを、見届けてください。


【著者略歴】
彩瀬まる(あやせ・まる)
1986年千葉県生まれ。大学卒業後、小売会社勤務を経て、2010年「花に眩む」で第9回「女による女のためのR‐18文学賞」読者賞を受賞しデビュー。17年、『くちなし』で第158回直木賞候補となる。著書に『あのひとは蜘蛛を潰せない』『骨を彩る』『やがて海へと届く』『朝が来るまでそばにいる』『眠れない夜は体を脱いで』『森があふれる』など。

上記内容は本書刊行時のものです。