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出版者情報
日本人の肖像二宮金次郎
縦200mm
235ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2010年2月
- 登録日
- 2016年10月15日
- 最終更新日
- 2016年10月15日
書評掲載情報
2019-03-23 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 井上章一(風俗史家) |
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紹介
かつてどの小学校の校庭にも置かれていた二宮金次郎像。薪を背負い読書しながら歩く姿は、江戸期に狩野派が中国の朱買臣の図像を取り入れたものだった。幸田露伴が『二宮尊徳翁』の口絵で、朱買臣の図像と苦学する金次郎の姿を結びつける。その後、富山の薬売りのおまけである「売薬版画」や広告の題材に使われ、金次郎のイメージは一気に全国に広がっていった。出世より努力を体現する二宮金次郎は、庶民にとって新しい理想像となり、国家にとっても重要な意味をもつことになる。金次郎像に秘められた意外なイデオロギーを鋭く描き出す。
目次
第1章 金次郎誕生
第2章 金次郎のモデルは誰か
第3章 手本は中国、朱買臣
第4章 金次郎像の変容
第5章 隠されたイデオロギー
終章 肖像画としての金次郎
上記内容は本書刊行時のものです。