版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
「低度」外国人材 移民焼き畑国家、日本 安田 峰俊(著/文) - KADOKAWA
..
詳細画像 0 詳細画像 1

「低度」外国人材 移民焼き畑国家、日本

文芸
このエントリーをはてなブックマークに追加
四六判
264ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-04-106968-4   COPY
ISBN 13
9784041069684   COPY
ISBN 10h
4-04-106968-8   COPY
ISBN 10
4041069688   COPY
出版者記号
04   COPY
 
Cコード
C0095
一般 単行本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年3月2日
書店発売日
登録日
2021年1月14日
最終更新日
2021年2月19日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2021-05-09 読売新聞  朝刊
2021-04-24 日本経済新聞  朝刊
2021-03-20 朝日新聞  朝刊
評者: 呉座勇一(国際日本文化研究センター助教・日本中世史)

紹介

「ルームメイトは逃亡しました」
国からは「高度」と見なされない、圧倒的多数(外国人労働者)の世界。
大宅賞『八九六四』著者が、絶対的な弱者でも敵でもない、彼らの「現実」に追るディープルポ!

日本政府をはじめ、公的機関が使用している言葉、「高度外国人材」。
「高度」な人材がいるということは、国の定義とは真逆の属性を持つ人材も存在するはずだ。
それは、「(年齢だけは若いかもしれないが)学歴・年収が低く、日本語はろくに喋れず専門知識もない、非熟練労働に従事している」人たちといえる。
しかし、日本社会は彼らにこそ強く依存しており、必要としているではないか。
生身の「“低度“外国人材」は、紋切り型の報道のなかで語られるような、絶対的な弱者や被害者たちの群れではない。
ましてや、陰謀をたくらむ存在でもない。
そもそも中国は経済成長をとげ、稼げない日本に見切りをつける中国人は多く、在日外国人問題の主役はベトナム人に移行している。

──われわれは記号としての弱者や敵を想定していたのに、いたのは人間だった。

3年にわたって中国、ベトナム、日本各地を回り、生身の姿に迫ったディープルポ!

【目次】
はじめに
第一章 コロナ、タリバン、群馬県――隣人は平和な「イスラム原理主義者」
第二章 「兵士」たちの逃亡と犯罪――主役は中国人からベトナム人へ
第三章 頼りなき弱者――ベトナム「送り出し」業者に突撃してみれば
第四章 「低度」人材の村――ウソと搾取の「破綻した制度」
第五章 「現代の奴隷」になれない中国人――稼げない日本に見切りをつけるとき
第六章 高度人材、低度人材――「日本語だけは上手い」元技能実習生
第七章 「群馬の兄貴」の罪と罰――北関東家畜窃盗疑惑の黒い霧
おわりに
主要参考文献

目次

はじめに
陽性反応/ベトナム人不法滞在者「ボドイ」の宴/隠されたコロナ感染/「低度」外国人材たちの急増/「かわいそう」と「叩き出せ」のマンネリズム

第一章 コロナ、タリバン、群馬県――隣人は平和な「イスラム原理主義者」
地方のモスク/群馬のイマームに会う/アフガニスタン人の子どもが集まる/都内ムスリム三〇人がコロナ感染/疫病と難民/信仰による「密」がパンデミックを招く?/タリバンを生んだ流派/「NIMBY施設」としてのモスク

第二章 「兵士」たちの逃亡と犯罪――主役は中国人からベトナム人へ
難民二世との再会/不法滞在者はシカが出る河川敷でナンパする/ルームメイトは逃亡しました/コロナで困窮する逃亡者/在日外国人問題の主役はベトナム人に/偽装する留学生と花嫁/「新しく来た」人たち

第三章 頼りなき弱者――ベトナム「送り出し」業者に突撃してみれば
送り出し機関/「ミスマッチ」だらけの制度/「人買い」と被害者の対決/日本は外国人が働く国じゃない

第四章 「低度」人材の村――ウソと搾取の「破綻した制度」
「クミアイは、なんでも、しってる」/「お前らは国では売春婦をするしかない」/難民二世は監理団体で働く/カネを払えば「いい仕事」が得られる文化/中国人・ベトナム人が同胞を喰う草刈場/技能実習生が暮らす村に行く/「健気な弱者」になれない人々

第五章 「現代の奴隷」になれない中国人――稼げない日本に見切りをつけるとき
殺伐とした部屋のなかで/文章を書き慣れていないのに理屈っぽい男/「技能実習生制度がどういうものかもわかっていなかった」/開放骨折でも救急車を呼ばれない/スマホで法テラスを検索した/幸福な中国の甘い男/五〇代男性に浴室を盗撮された/外交問題にエスカレートさせる/起來,不願做奴隸的人們

第六章 高度人材、低度人材――「日本語だけは上手い」元技能実習生
「日本語が上手い」というよりも「日本語だけは上手い」/みんな一回きりの使い捨てで道具みたいだから/「この街が嫌いって思った」/「おぉい、おめえはバカかぁぁ?」/多摩大学に留学したい/元技能実習生ゆえの閉塞感/皆さん、こんにち/「みなさんありがとうって思う」/偽装留学生「以下」の人材

第七章 「群馬の兄貴」の罪と罰――北関東家畜窃盗疑惑の黒い霧  
一九人が暮らす家/一三人が捕まる大捕物/摘発された“群馬の兄貴”/ペルー夫人に隠れ家を尋ねる/ブタ解体アパートに突撃/“兄貴ハウス”で雑草を食う/「群馬の兄貴」の正体は?/真相/偏見と無法のスパイラルはすでに起きている

おわりに
主要参考文献

著者プロフィール

安田 峰俊  (ヤスダ ミネトシ)  (著/文

1982年滋賀県生まれ。ルポライター。立命館大学人文科学研究所客員協力研究員。立命館大学文学部東洋史学専攻卒業後、広島大学大学院文学研究科博士前期課程修了。2018年に『八九六四「天安門事件」は再び起きるか』で第5回城山三郎賞、19年に第50回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。他著に『和僑 農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人』『移民棄民遺民 国と国の境界線に立つ人々』(角川文庫)、『さいはての中国』(小学館新書)、『現代中国の秘密結社』(中公新書ラクレ)など。

上記内容は本書刊行時のものです。