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横田空域 日米合同委員会でつくられた空の壁 吉田 敏浩(著/文) - KADOKAWA
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角川新書

横田空域 日米合同委員会でつくられた空の壁

新書判
288ページ
定価 840円+税
ISBN
9784040822327
Cコード
C0231
一般 新書 政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年2月10日
書店発売日
登録日
2018年12月27日
最終更新日
2019年2月8日
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書評掲載情報

2019-04-14 東京新聞/中日新聞  朝刊
2019-03-03 毎日新聞  朝刊
評者: 中島岳志(東京工業大学教授・政治学)

紹介

羽田や成田を使用する民間機は、常に急上昇や迂回を強いられている。米軍のための巨大な空域を避けるためだ。主権国家の空を外国に制限されるのはなぜなのか。密室で決められる知られざる法体系を明らかにする。

目次

第一章 東京都心の米軍基地と「横田空域」の密約

東京の真ん中に米軍ヘリ基地が
ヘリの騒音と墜落・部品落下の危険と不安
都心の市街地の上を低空飛行
ヘリ基地の撤去・返還を求める地元港区
日米合同委員会とは
米軍の特権を認める密約
首都圏の空を覆う横田空域
立ちはだかる巨大な空の壁
空の主権が侵害されている
「航空管制委任密約」
「憲法体系」を侵食する密約

第二章 「横田空域」を米軍が手放さない理由
横田は軍事空輸のハブ基地
オスプレイの訓練空域
自衛隊の訓練空域を米軍が使用
群馬県上空での米軍機の低空飛行訓練
騒音被害と墜落事故の危険を訴える住民の声
米軍のダブルスタンダード
合意内容を守らない米軍
オスプレイ機体の構造上の問題
横田基地はオスプレイの訓練拠点
特殊作戦に備えた実戦的訓練が拡大
パラシュート降下訓練の事故
関東平野上空にC130輸送機の訓練空域が
「横田空域」は戦争のための訓練エリア
イラクで空爆をしてきた米軍機

第三章 低空飛行訓練に法的根拠はあるのか
首都圏上空に米軍ヘリ訓練空域
全国各地に低空飛行訓練ルート
ダムや発電所を標的に攻撃訓練も
米軍機のための空域制限「アルトラブ」
日本の空をフル活用する米軍
なぜ米軍は自衛隊の訓練空域を使えるのか
法的根拠はあいまいなまま
米軍の都合に合わせた外務省機密文書の解釈
日米合同委員会での密約はないのか
外務省機密文書で準備されていた拡大解釈
米軍の既成事実を追認した日本政府

第四章 米軍を規制できるドイツ・イタリアとできない日本
世界的にみても異例な「横田空域」
米軍の活動を規制できるドイツとイタリア
米軍にはイタリアの法律を守らせる
米軍の飛行訓練を規制できない日本
米軍の都合を優先させる政府
調整という名で飛行訓練を容認
航空安全と飛行計画の通報
日本でも米軍の飛行訓練を規制すべき

第五章 米軍に対していかに規制をかけるか
生命と人権を守るために米軍を規制
米軍に特権を与える航空法特例法
米軍を特別扱いする政府見解というハードル
外国軍隊と国内法令に関する国際法の原則
以前は正反対だった政府見解
政府見解の逆転の背後にあったもの
アメリカによる密かな政治的圧力
ついに車両制限令を米軍に有利に改定
フリーハンドの基地使用と軍事活動のための圧力
外務省機密文書と「大河原答弁」
軍事優先・米軍優位の発想に基づく解釈
司法にまで影響を及ぼす政府見解
国会もチェックできない日米合同委員会
日米合同委員会の密室合意システムの廃止を

著者プロフィール

吉田 敏浩  (ヨシダ トシヒロ)  (著/文

立教大学大学院特任教授。大分県生まれ。明治大学文学部卒業。大学在学中、探検部に所属し、1985年3月から1988年10月まで、ビルマ(現ミャンマー)北部を長期取材し、迫害される少数民族を追う。マラリアに感染し生死をさまよう。その記録をNHK番組「回想のジャングル」で発表。記録をまとめた「森の回廊」を出版し、第27回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。「赤紙と徴兵」(彩流社)で第2回いける本大賞を受賞。2016年に刊行した『「日米合同委員会」の研究』で第60回JCJ(日本ジャーナリスト会議)賞を受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。