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出版者情報
1971年の悪霊
発行:KADOKAWA
新書判
224ページ
定価
860円+税
- 初版年月日
- 2019年1月10日
- 書店発売日
- 2019年1月9日
- 登録日
- 2018年12月6日
- 最終更新日
- 2018年12月15日
書評掲載情報
2019-02-17 |
産經新聞
朝刊 評者: 竹内洋(京都大学名誉教授) |
2019-01-20 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 栗原裕一郎(評論家) |
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紹介
昭和から平成、そして新しい時代を迎える日本、しかし現代の日本は1970年代に生まれた思念に覆われ続けている。
日本に満ち満ちているやるせない空気の正体は何なのか。
若者文化の分析に定評のある著者が、その在り様を丹念に掘り下げ、源流を探る。
はじめに 白く冷たかった2009年の夏
第1章 1971年、京都の高校で紛争のあった夏
私が感じた違和感
学生運動における「思想と行動」
反抗はいかにして始まったか
第2章 1971年、岡林信康が消えた夏
「フォークの神様」岡林信康の登場
フォークソングブームを支えていた気分
中津川フォークジャンボリーの帰れコール
第3章 1971年、高橋和巳が死んだ5月
なぜ読まれなくなったのか?
愛読された「破滅の物語」
高橋和巳を支えたものと吹き飛ばしたもの
第4章 1969年、「善のウッドストック」と「悪のオルタモント」
ウッドストックはいかにして伝説となったか
暴力を生んだラブ&ピース
第5章 1971年、「小さな恋のメロディ」に惹かれた初夏
映画に託された「若者の反抗」
若々しさへの乾いた賛美
第6章 1973年、ローリングストーンズ幻の日本公演
ロックミュージックと日本のあいだ
欧米文化の後塵を拝して
第7章 1968年、パリ五月革命の内実
学生運動をもたらした「お祭り騒ぎ」
どこかただよう空虚感
第8章 毛沢東「文化大革命」を支持していたころ
当初、世界が好意的に受け止めたわけ
若者を惹きつける要素があった
第9章 左翼思想はどこでついていけなくなったか
左翼思想へのシンパシー
共感はなぜが失われたのか
「1970年代の幽霊が出る」
おわりに 「悪霊」とは何か。
上記内容は本書刊行時のものです。