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生かさず、殺さず
発行:朝日新聞出版
四六判
重さ 480g
312ページ
定価
1,700円+税
- 初版年月日
- 2020年6月30日
- 書店発売日
- 2020年6月5日
- 登録日
- 2020年4月24日
- 最終更新日
- 2020年6月4日
書評掲載情報
2020-08-09 | 産經新聞 朝刊 |
2020-08-01 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 原口真智子(作家) |
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紹介
息もつかせぬストーリー展開で、認知症専門病棟の医師と看護師、家族の壮絶で笑うに笑えない本音を、現役の医師が描いた医療サスペンスの傑作。認知症の患者も、がんや糖尿病などさまざまな病気を患う。彼らをどのように治療すべきか。一般の患者なら、検査や治療に協力も得られるが、認知症の患者はスムーズにはいかない。認知症患者専門病棟「にんにん病棟」では、主人公の医長の三杉や看護師たちが、日々認知症相手ならではの奮闘を続けている。とりわけ看護師たちの苦労は並大抵ではない。 一方、医者から作家に転じた坂崎は、鳴かず飛ばずのスランプを脱するべく、三杉をモデルにした小説を企てて、取材協力を求めてきた。坂崎は三杉が密かに悔やむ過去を知っており、それをネタに三杉を追い詰め、窮地に陥れて、小説にしようとするが……。治療が認知症患者に必要以上の苦痛をもたらすとき、いったい医師は、どのような治療を選択すればよいのか。そこにある葛藤と逡巡。在宅医療を知る医師でもある著者の既刊『老乱』『老父よ、帰れ』につぐ「認知症小説」の決定版。
上記内容は本書刊行時のものです。