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小林多喜二 : 21世紀にどう読むか
発行:岩波書店
縦180mm
263ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2009年1月
- 登録日
- 2017年11月17日
- 最終更新日
- 2017年11月17日
書評掲載情報
2019-02-09 | 朝日新聞 朝刊 |
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紹介
『蟹工船』の作者、小林多喜二(一九〇三‐三三)。その生き方と作品群は、現代に何を語りかけるのか。多喜二に魅せられ、その育った街・小樽に住んで多くの資料・証言に接した著者が、知られざる人間像に迫る。絵画も音楽も映画も愛し、ひたむきな恋に生き、反戦と社会変革をめざして拷問死に至った軌跡が、みずみずしい筆致の中に甦る。
目次
第1部 世界と向き合う作家へ-助走の日々(近代としての北海道-その「心臓」小樽
少年期の眼差しとことば
人生観、世界観の形成
記憶される青年・多喜二)
第2部 銀行員からプロレタリア作家へ-「人間への信頼」を基に(田口瀧子との運命的出会い
「頭から」でなく「胸の奥底から」
第一回普通選挙と日常生活
『一九二八年三月十五日』の壮絶
『蟹工船』という鏡)
第3部 小樽から東京へ-「体全体でぶっつかって」(クビになって執筆する
「田舎者」の新進作家
新聞小説『安子』
全力疾走-『党生活者』
東京の冬空の下の死)
上記内容は本書刊行時のものです。