版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
止まった刻 検証・大川小事故 河北新報社報道部(著/文) - 岩波書店
..
【利用不可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

受注センター:
貴店担当者:
注文電話番号:
注文FAX番号:
注文サイト:

止まった刻 検証・大川小事故 (トマッタトキケンショウオオカワショウジコ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:岩波書店
四六判
228ページ
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-00-061348-4   COPY
ISBN 13
9784000613484   COPY
ISBN 10h
4-00-061348-0   COPY
ISBN 10
4000613480   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年6月13日
最終更新日
2019年7月4日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2019-09-08 読売新聞  朝刊
評者: 篠田英朗(東京外国語大学教授、国際政治学者)
MORE
LESS

紹介

東日本大震災の津波により、児童70人が死亡、4人が行方不明、教職員10人が犠牲となった石巻市大川小学校。我が子を失った親たちの時計の針は止まったままだ。その時、実際に何が、どのように? 安全なはずの学校で、なぜ? 悲劇を悲劇で終わらせず、未来の命を救うには? 新聞協会賞受賞の連載が書籍になった。

目次

プロローグ 葛藤――生存教諭の3・11
 食い違う証言/「山さ行け」/波頭を目撃/証言メモを廃棄した市教委/教え子の訴え「苦しまないで」


第1章 そのとき,何が
 1 激 震――14時46分から15時10分まで
  奔走する教職員/点呼のあとに/北上川の異変を察知できず/2日前も協議された「裏山への避難」/児童引き渡し規則は…/「帰れるかな」
 2 迷 い――15時10分から15時25分まで
  待機するバス運転手/校長不在のもとで/避難か待機か/「浸水想定外」という油断?/松林に水煙
 3 緊 迫――15時25分から津波襲来まで
  「避難」を叫ぶ広報車/空のバス/三角地帯行きを教頭らが決断/児童は駆け足に/激流
 4 漆 黒
  あらゆる物体が交じる黒い塊/氷点下1・4度の夜の裏山で/
  【コラム】「津波襲来7分前」――地裁判決から読み解く/ 【コラム】上に,上に――当時中学1年の男性の証言/【コラム】最短ルートと誤解か
 5 地 獄
  惨状/捜索/思い出の道を/骨になる前に/ご飯とみそ汁,おかず2品/娘と再会 願いかなわず 
 ○資料 あの日50分間に何が


第2章 真相は,どこに
 1 追 及――遺族たちの年月
  打ち切られた説明会/晴れぬ疑問――混迷の序章/市教委の相次ぐ不手際/第三者委員会発足――深刻なずれ/調査の「限界」/何に勝ったのか/「備え」を焦点に再び審判へ/
  【コラム】母たちの7年――控訴審判決を前に/和解を選ばなかった原告遺族/【コラム】検証の実情と課題――専門家2氏の考え/【コラム】検証委資料,取扱いの不透明さ
 2 教 訓――控訴審判決は何を問うたか
  「事前防災に過失」/控訴審 判決要旨/「やっとスタート」/佐藤美広,とも子さん夫妻――健太はいつも心の中に
  【コラム】学校の安全 最善の道へ――教育専門家の見方/
  学校と命/「バットの森」/津波予見を高裁は宮城県沖地震で判断した――判決解釈に広がる誤解/石巻市議会は僅差で「上告」を可決/上告理由に残る疑問/発言変遷 揺れる知事/原告団長・今野浩行さんの受けとめ/
  【コラム】最高裁受理は狭き門――弁論があれば判決見直しも

 3 波 紋――学校の事前防災
  川沿いの学校は対策が急務/「事前防災」の意味/指針と訓練――判断力の支え/想定を過信せず/脱「学校任せ」――教委の手探り/地域と学校の相乗効果/ コラム被災地 宮城教育大学の取り組み――村松隆学長に聞く


第3章 災害列島の学校で,いま
 1 明 暗――何が生死を分けるのか
  被災3県沿岸小中学校へのアンケート調査/東南海7県沿岸小学校へのアンケート調査/間一髪,山へ/指針の不備/津波訓練なし,手探りの避難/管理職の役割/住民の危機感が学校を動かす
 2 模 索――東南海の学校と教育委員会
  34メートルという衝撃――より早く高く/「犠牲者ゼロ」教育/「防災日本一」の学校/屋上の29本の「命綱」

 エピローグ 「未来をひらく」ために
  どうすれば伝わるだろう/垣根越え,向き合う場を――元教員の遺族として/
  【コラム】ネットにあふれる児童遺族への中傷/【コラム】校舎保存へ/「奇跡」の先へ生きていく


あとがき


 ○資料 東北・東南海沿岸部 学校アンケート

上記内容は本書刊行時のものです。