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国道3号線 森 元斎(著) - 共和国
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国道3号線 抵抗の民衆史

発行:共和国
四六変型判
縦188mm 横125mm 厚さ18mm
重さ 300g
272ページ
上製
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-907986-73-5
Cコード
C0030
一般 単行本 社会科学総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年8月10日
書店発売日
登録日
2020年7月28日
最終更新日
2020年8月15日
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書評掲載情報

2020-10-17 毎日新聞  朝刊
2020-10-02 熊本日日新聞  朝刊  2020年10月2日付
2020-10-01 Pen(ペン)  505号
評者: 新木安利(元福岡県築上町図書館司書)
2020-09-23 長崎新聞    朝刊  2020年9月23日付
2020-09-22 西日本新聞  朝刊  2020年9月22日付
2020-09-14 AERA  第40号2020年9月21日
評者: 近藤康太郎
2020-09-12 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 栗原康(アナキズム研究)
2020-09-05 毎日新聞    朝刊  2020年9月5日付  西部本社
評者: 上村里花

紹介

九州はなぜ「こう」なのか。彼女ら彼らはどのように抵抗し、反撥してきたのか。鹿児島の西南戦争を起点に、水俣裁判、サークル村、筑豊炭鉱、米騒動、はては神話世界へと国道3号線を北上しながら、国家に抗う民衆の諸相を描く地誌的思想史。宮崎八郎、宮崎滔天、石牟礼道子、緒方正人、谷川雁、火野葦平らの群像から、《思想/運動としての九州》が浮上する。
装画:田中千智

目次

はじめに
   
第1章 新政府か反動か、あるいは……西南戦争・山鹿コミューン・アジアの革命
    西南戦争/宮崎八郎の二段階革命と山鹿コミューン

    寄り道[1]中国の革命へ
 
第2章 水俣病と悶え
    水俣病とは何か/悶え加勢すること/手ざわりの言葉

    寄り道[2]緒方正人『私はチッソであった』――言葉が生まれるとき
   
第3章 炭鉱と村
    サークル村/原点は存在する/「原点」/村を捨て、村に出会う/二つの「村」

    寄り道[3]谷川雁における集団と組織
    寄り道[4]伝習館裁判
  
第4章 米騒動
    朝鮮よ、九州の共犯者よ/沖仲仕たちと米騒動/戦中から戦後へ

    寄り道[5]北九州の古層
  
おわりに 思考の行方――この世に根付くこと
     
    註
    あとがき

前書きなど

「なぜ「こう」なのか。その原因を探るべく、国道3号線に導かれながら各地を旅して回った。資料を掘った。右往左往する「力」を見つけた。これはともすれば国道3号線地域に限ったことではなく、E・P・トムソンが掘り当てているように、どの地域を掘ろうとも、民衆史が見つかるものだし、革命が見つかる。とはいえ、過去150年間でここまでの特異な抵抗の歴史を蓄積している地域は、日本国内に限ってみても、なかなか見当たらない気もする。九州は、東アジアがなぜ「こう」なのか、その理由は、このベクトルめいた視点から多角的に見出すことができるだろう。」
――「あとがき」より

版元から一言

九州という〈島〉に生きつつ、中央や本州の文化に与せず抗ってきた人びとの姿を、九州を縦貫する国道3号線に沿って南から北へと描き出してゆく、というなんとも魅力的なモティーフの1冊です。
本書をひもといて著者とともに国道を移動してゆくと、まるでロードムービーのようにさまざまな光景を目の当たりにすることでしょう。それは鹿児島の西南戦争であったり、水俣の裁判闘争、筑豊炭鉱での闘い、あるいは米騒動であったりします。本書によって掘り起こされたさまざまな地層から、正史に弾き出された人びとの声を聞き取っていただければ幸いです。
福岡在住でアジアを舞台に活躍する画家の田中千智さんによる装画も、本書の魅力の一つです。

著者プロフィール

森 元斎  (モリ モトナオ)  (

1983年、東京都に生まれる。長崎大学教員。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。専攻は、哲学、思想史。

著書に、『アナキズム入門』(ちくま新書、2017)、『具体性の哲学』(以文社、2015)、共訳書に、G・ハーマン『思弁的実在論入門』(人文書院、2020)、H・フラスベック+C・ラパヴィツァス『ギリシャ デフォルト宣言』(河出書房新社、2015)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。