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出版者情報
ヘヴィ あるアメリカ人の回想録
原書: Heavy An American Memoir
- 初版年月日
- 2021年6月16日
- 書店発売日
- 2021年6月7日
- 登録日
- 2021年4月30日
- 最終更新日
- 2021年6月7日
受賞情報
ニューヨークタイムズ2018年ベスト本/2019年アンドリューカーネギー賞 /2018年クリストファー・イシャーウッド賞自伝的散文賞
書評掲載情報
2021-07-31 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 上岡伸雄(翻訳家) |
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紹介
黒人母子の内省が暴くアメリカの“噓”
「どうか怒らないでほしい、母さん。
ぼくはただ、ぼくが何を経験してどこで歪んだのか、
母さんに伝えようとしているだけなんだ。
ぼくらが何を経験してどこで歪んだのか、
ぼくらに知らせようとしているだけなんだ。」(本書より)
「家族とは、黒人たちの歴史的命題であり続けてきたといってよい。一切のロマンスを排したそれとの対決が、本書を稀有な「黒人の自伝」としているのである。特にその中心には母がおり、彼女の生き方こそ、人種主義社会の非情さと、善悪では裁けないサヴァイヴァルの複雑な機微の集積である。」新田啓子(解説より)
「信じられない。『ヘヴィ』にはびっくり。深い。強烈。多層的。ただただすごい。」ーロクサーヌ・ゲイ(作家)
ニューヨークタイムズ2018年ベスト本/2019年アンドリューカーネギー賞/2018年クリストファー・イシャーウッド賞自伝的散文賞
目次
◉あらすじ◉黒人女性政治学者として輝かしいキャリアを築く一方で、私生活では母子家庭で息子を一人で育てる不安でいっぱいだった母。アメリカ社会で黒人が意味のある人生をまっとうする難しさを知る母は、息子に鞭打ちの折檻も交えて厳しく教育しながら、権威主義的な恋人とギャンブルに依存し、家庭は常に貧困状態にある。「たった一人の友だち」と慕う母から受ける虐待や友人間の性暴力に傷つく「ぼく」は、ジャンクフードに逃避し、増えた体重が彼を一層痛めつける。そんな「ぼく」が痛みから抜け出すべく手繰り寄せたのは、他ならぬ母から教えられた「書いて、推敲する」ことだった。
版元から一言
黒人母子の内省が暴くアメリカの“噓”
上記内容は本書刊行時のものです。