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一歩も退かんど 川畑 幸夫(語り) - 集広舎
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一歩も退かんど 聞き書き 鹿児島志布志冤罪事件

発行:集広舎
四六判
264ページ
並製
価格 1,500円+税
ISBN
978-4-904213-97-1
Cコード
C0095
一般 単行本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年10月
書店発売日
登録日
2020年9月23日
最終更新日
2020年10月23日
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書評掲載情報

2020-11-14 西日本新聞  朝刊
2020-11-14 西日本新聞  朝刊
2020-07-05 西日本新聞  朝刊
評者: ジャーナリスト大谷昭宏

紹介

「権力の横暴と、とことん闘う。一歩も退かんど」
2003年県会議員選挙をめぐって13人が無実の買収容疑で起訴され、「踏み字」や「たたき割り」と呼ばれる違法な取り調べにより、でっちあげられた事件─。その本質は、警察・検察が一体となった権力による犯罪であった。取り調べの一部可視化を義務づける契機ともなった事件の、最初の被害者となった川畑幸夫氏の闘争の記録。
序文=ジャーナリスト大谷昭宏氏「あらためて冤罪事件の恐ろしさに戦慄を覚える」

目次

第1章 悪夢のような3日間
第2章 前半生も波瀾万丈
第3章 逮捕、送検、そして釈放
第4章 闘争開始
第5章 「真実」求めて苦闘
第6章 真実は勝つ
第7章 志布志事件全員無罪
第8章 ジキルとハイド
第9章 冤罪撲滅へ終わりなき旅

前書きなど

 取り調べ3日目。ホテルの宿泊客の朝食を作りながら、漠然と考えていました。「自分を陥れようとしている人物は一体だれだろう」
 志布志署の取調室で、H警部補は「焼酎を認めろ」の繰り返しです。この日、私は徹底的に黙秘を通しました。H警部補は「きょうはだんまり作戦か」と皮肉など言いますが、面食らっている様子です。
 H警部補はA4判の紙3枚にマジックで、こんな文章を書き始めました。「栄三 お父さんはそういう息子に育てた覚えはない」「文雄
元警察官の娘をそういう婿にやった覚えはない」「沖縄の孫 早くやさしいじいちゃんになってね」
 この3枚の紙をH警部補は私の前の床に右から順に並べました「これをよーく見て反省しろ」と言い捨て、取調室を出て行きました。
(「第1章 悪夢のような3日間」より抜粋)

著者プロフィール

川畑 幸夫  (カワバタ サチオ)  (語り

1945年、鹿児島県志布志市生まれ。妻の順子さんと共に「ビジネスホテル枇榔」を経営する。2003年4月の鹿児島県議選を巡り、県警がでっち上げた冤罪「志布志事件」に巻き込まれ、志布志署取調室で肉親の言葉を書いた紙を踏まされる。逮捕され釈放後、違法な取り調べを立証しようと、県を相手に国家賠償請求訴訟を起こし勝訴。さらに、踏み字をさせた県警本部警部補(当時)を特別公務員暴行陵虐罪で刑事告訴し、警部補の有罪が確定した。その後も取り調べの全面可視化を唱えて、布川、足利、氷見事件などの冤罪被害者たちと活動を続けている。

鶴丸 哲雄  (ツルマル テツオ)  (

1963年、佐賀県唐津市生まれ。九州大法学部卒。西日本新聞社に入社後、整理部、阿蘇支局長、都城支局長、北九州本社編集部デスク、社会部デスク、鹿児島総局デスク、柳川支局長などを歴任し、現在はくらし文化部編集委員。

上記内容は本書刊行時のものです。