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自由で創造的な学校建築 範 懿(著) - 梓書院
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自由で創造的な学校建築 中国における素質教育のための学校建築計画

発行:梓書院
B5判
厚さ16mm
重さ 612g
264ページ
並製
価格 3,800円+税
ISBN
978-4-87035-674-0
Cコード
C3052
専門 単行本 建築
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年6月30日
書店発売日
登録日
2020年7月9日
最終更新日
2020年7月16日
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書評掲載情報

2020-11-14 西日本新聞    朝刊  第49207号  九州版

紹介

近年、中国の農村部では、外部建築設計者とNGOの協力の元、都市にはない空間を備えた「希望学校(中国の貧困地域の児童・生徒を修学させるための募金や寄付などの活動により建設された学校)」と呼ばれる個性的な学習空間を設えたり、地域社会との連携を表明する学校が増えている。
その中には、四川大地震や青海地震などの地震後に再建された学校も多い。

素質教育という教育プログラムの視点から、中国都市部・農村部における学校建築及び建築計画の現状と課題を探究する。

目次

はじめに
発刊に寄せて

第1章 序論
1-1.研究背景
1-2.研究対象地の選定
1-3.既住研究
1-4.用語の定義

第2章 都市部における学校
2-1.教師が考える都市部の学校建築の課題
2-2.建築設計者が考える都市部の学校建築の課題
2-3.素質教育を目指した学校空間
2-4.都市部学校建築計画に関する現状・課題

第3章 農村部における「希望学校」
3-1.「希望学校」の概要
3-2.「希望学校」の建築空間

第4章 「希望学校」の計画・建設プロセス
4-1.「希望学校」の建設設計者の基本情報
4-2.「希望学校」プロジェクト指導の経緯
4-3.建設資金
4-4.「希望学校」の計画・建設プロセス
4-5.竣工後とメンテナンス

第5章 「希望学校」がもたらす地域環境
5-1.「希望学校」が教育に与える積極的な影響
5-2.「希望学校」と地域社会との繫がり
5-3.「希望学校」の使用評価と課題

第6章 「共生学校」―次世代学校モデルの初歩的な提案
6-1.まとめ
6-2.「共生学校」―次世代学校モデルの初歩的な提案

あとがき
参考文献

前書きなど

日本において、中国の学校建築に関する情報は極めて乏しい。教育についてメディアで報じられるのは、受験戦争の熾烈さや反日教育などの政治的介入であり、先進国より遅れているという歪んだイメージが構築されているといってよい。
しかし、実情は異なる。本書は学位論文をペースとして、中国における自由で創造的な学校建築について論じたものである。
中国大陸都市部における素質教育を対象として、中国における近年の教育の動向、それに対応した学校建築を、設計者、教育関係者などへの丹念なヒアリングなどにより詳細にサーベイし、現状における問題点、将来にむけての改善点、可能性などを論じている。

具体的な学校建築のプランやファサードなどの事例、関係者による所見の記録など、現状調査の報告としてきわめて浩瀚であると同時に、教育、建築の専門的観点から点検された、高い水準の、未来志向的な学校建築論となっている。

(九州大学芸術工学研究院 教授 田上健一「発刊に寄せて」より)

著者プロフィール

範 懿  (ハン イ)  (

1983年、中国南京市生まれ。現在、九州大学人間環境学研究院助教。
2007年、中国の中央美術学院建築学院建築学科卒業後、ドイツで最も規模が大きい建築設計事務所の一つ「KSP Jürgen Engel Architekten」の建築設計事務所(北京支社)設計部門に就職。
建築設計者として、2008年の北京オリンピック大会に関わるプロジェクトである国家図書館、美術館・博物館等多くの公共施設及びマンションの実施設計に携わる。
2012年、九州大学大学院芸術工学府に入学。
2014年にデザインストラテジー専攻博士課程(前期)を修了、2017年に博士課程(後期)を修了し、博士学位(工学)取得。

一貫して教育施設に関する研究活動を行っている。
特に都市部と農村部における教育格差の是正、創造性を育む空間、地域固有の文化の継承、地域活性化、震災復興などを通し、多様で創造的な人材を育成するための次世代の学校建築モデルの確立について研究を行っている。

上記内容は本書刊行時のものです。