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不平等と再分配の経済学 トマ・ピケティ(著) - 明石書店
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不平等と再分配の経済学 格差縮小に向けた財政政策
原書: L'économie des inégalités

発行:明石書店
四六判
232ページ
上製
価格 2,400円+税
ISBN
978-4-7503-4975-6
Cコード
C0033
一般 単行本 経済・財政・統計
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年2月28日
書店発売日
登録日
2020年1月29日
最終更新日
2020年9月3日
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書評掲載情報

2020-05-16 東京新聞/中日新聞  朝刊
2020-04-05 読売新聞  朝刊
2020-03-21 日本経済新聞  朝刊

紹介

大著『21世紀の資本』の原点ともいえ、1990年代に刊行後改訂を重ねる概説書の邦訳版。経済的不平等の原因を資本と労働の関係から理論的に分析するとともに、その解消のために最も重要な方法として、租税と資金移転による財政的再分配の役割を説く。

目次

 読者への覚書

序論
第一章 不平等とその変化の測定
第二章 資本/労働の不平等
第三章 労働所得の不平等
第四章 再分配の手段

 訳者解題
 引用・参考文献
 索引

前書きなど

訳者解題

 本書は、Thomas Piketty, L’économie des inégalités, La Découverte, 2015の全訳である。原題は『不平等の経済学』であるが、本書のタイトルは、ピケティの主張点を生かす意味で『不平等と再分配の経済学――格差縮小に向けた財政政策』とした。本書は、ラ・デクヴェルト社のルペール・シリーズの一冊として、一九九七年に初版が刊行され、以来今日まで七版を数えている。本書はその最新版(二〇一五年刊)を訳したものである。ルペール・シリーズの扱っている領域は、社会科学から文化に至る広範囲に及んでおり、その中で本書は言うまでもなく、経済学の分野に属す。
 基本的にルペール・シリーズは、学生や専門家を中心とする読者層に、各テーマについてわかり易く解説した標準的な概説書のスタイルをとっている。そこで本書も、「不平等」のテーマを、とくに経済学の視点から基準となる考え方を説き明かしたものである。ただし、本書は、いわゆる通常の経済学のテキストと異なり、経済のみならず、社会、政治、ならびに教育のかなり多くの分野をカバーしている。不平等の問題が、経済を軸としながらまさに総合的に論じられているのである。その意味でピケティの言う経済学は、広義の経済学を指す。本書が、今から二〇年以上も前に出版された点を踏まえると、彼は研究テーマとして当初より不平等問題を取り上げていたと同時に、それを、たんなる経済学の理論的枠組の中でのみ考えるのではなく、いっそう幅広い視点に立って捉えようとしていたことが、本書よりうかがい知ることができる。

 (…後略…)

著者プロフィール

トマ・ピケティ  (トマ ピケティ)  (

1971年、フランス(クリシー)生まれ。フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)で博士号を取得後、米国MITでの教鞭を経て、現在EHESSの研究所長を務める。また、パリ経済学校の創設に貢献し、2014年より同校教授を兼任する。専門分野は公共政策と経済史。不平等の経済に関し、とくに歴史的かつ国際的なパースペクティブの下に研究を行うスペシャリストとして世界的に有名である。主要著書として、Les hauts revenus en France au XXe siècle, Drasset, 2001(山本和子・山田美明・岩澤雅利・相川千尋訳『格差と再分配――20世紀フランスの資本』早川書房、2016年)、Le capital au XXIe siècle, Seuil, 2013(山形浩生・守岡桜・森本正史訳『21世紀の資本』みすず書房、2014年)、Capital et Idéologie, Seuil, 2019などがある。

尾上 修悟  (オノエ シュウゴ)  (

1949年生まれ。現在、西南学院大学経済学部教授。京都大学博士(経済学)。日本EU学会理事。2000年と2004年にパリ・シアンス・ポリティークにて客員研究員。主な著書は『イギリス資本輸出と帝国経済』(ミネルヴァ書房、1996年)、『フランスとEUの金融ガヴァナンス』(ミネルヴァ書房、2012年)、『欧州財政統合論』(ミネルヴァ書房、2014年)、『ギリシャ危機と揺らぐ欧州民主主義』(明石書店、2017年)、『BREXIT「民衆の反逆」から見る英国のEU離脱』(明石書店、2018年)、『「社会分裂」に向かうフランス』(明石書店、2018年)、『「黄色いベスト」と底辺からの社会運動』(明石書店、2019年)、A・アルティ『「連帯金融」の世界』(訳書、ミネルヴァ書房、2016年)、『国際金融論』(編著、ミネルヴァ書房、1993年)、『新版 国際金融論』(編著、ミネルヴァ書房、2003年)、『新版世界経済』(共編著、ミネルヴァ書房、1998年)、『イギリス帝国経済の構造』(共著、新評論、1986年)、『国際経済論』(共著、ミネルヴァ書房、1987年)、『国際労働力移動』(共著、東京大学出版会、1987年)、『世界経済』(共著、ミネルヴァ書房、1989年)、『新国際金融論』(共著、有斐閣、1993年)、『世界経済論』(共著、ミネルヴァ書房、1995年)、『世界経済史』(共著、ミネルヴァ書房、1997年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。