書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
怪物弁護士・遠藤誠の事件簿
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 1999年7月
- 書店発売日
- 1999年7月1日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
弁護士の仕事をすべてお見せします。あの怪物弁護士が、民事・刑事の自ら手がけた事件を通して弁護士とは何か、弁護士の原点を問いかける。
目次
第1章 趣味は弁護士、本業は仏教者・革命夢想家
●弁護士はなぜ趣味か?
●怪物弁護士の生活と仕事
●弁護士の一週間
●テレビ・ラジオの出演
第2章 弁護した難事件の数々
●死刑を執行された永山事件
●真犯人は七三一部隊員の帝銀事件
●NHKに「検閲」された政見放送事件
第3章 弁護をことわってしまった迷事件
●死刑と無罪に分かれた宮崎知子事件
●オウムの麻原彰晃こと松本智津夫事件
●四八年たって無罪になった榎井村(えないむら)事件
第4章 私をクビにした「エライ」被告人たち
●オウム顧問弁護士・青山吉伸事件
●やくざを差別する暴対法事件
●元上官の息子をピストルで撃った奥崎謙三事件
第5章 権力と闘う者を弁護する
●市民から追い立てられた一力一家事件
●自衛隊の中枢で反旗を翻した反戦自衛官事件
●裁判所を被告として闘った全司法警職法事件
第6章 民事事件の勝率は一〇〇%
●敵の降伏宣言を拒んだ東洋機工事件
●悪徳商法から取り立てた毛利金融事件
●国際金融資本と闘った片倉工業事件
第7章 法曹四一年の現在(いま)
●世直し革命のための法律家
●顧問会社の数々
●弁護士の社会的使命
前書きなど
オウム、和歌山カレー事件を通じ、弁護士に対する批判的意見をよく聞く。また、「弁護士は、被告人の権利ばかり擁護して、被害者の人権をかえりみない」という人も、よくいる。
また、「弁護士は、カネさえもらえば、黒を白と言いくるめる仕事もするのか」と思っている人もいる。
日本全国で約一万七千人もいる弁護士の中には、そういう批判を受けても仕方のない弁護士も少しはいるだろう。しかし、大部分の弁護士の実像は、それとは全くちがっている。
これを要するに、弁護士の毎日の生活というものが、一般人には、必ずしもよく理解されていないということである。
とくに私・遠藤誠に至っては、「怪物弁護士」と言われたり「人権派弁護士」と言われたり「右手に六法全書、左手に般若心経、そして唇にハーモニカ」と言われたり、いろんなレッテルを貼られているが、その私が、朝起きてから夜寝るまで、どのような生活、どのような仕事をしているかについても、知っている人は、きわめてまれである。
そこで、弁護士の実像とは何か、とくに私がこれまで手がけた事件を、どのように処理してきたかにつき、私の恥部に至る部分まで含め、赤裸々にまとめてみたわけである。
終わりに、この本の原稿整理を手伝ってくれた妻けい子と、この本を世に出してくれた社会批評社社長の小西誠さんに、深甚の謝意を表する。
一九九九年六月三〇日
遠藤 誠
版元から一言
この本では、遠藤さんの一日を描くことで、弁護士の生活・活動というものをすべてを書いています。ここまでお見せしていいのかという声もありますが。
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。