源氏物語 表現の理路
今井 上
発行:笠間書院
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A5判 372ページ 上製
定価:11,000円+税 総額を計算する
ISBN978-4-305-70383-5 C3093
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年06月
書店発売日:2008年06月04日
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紹介

源氏物語の
自閉した「私の読み」を
超えるために。

現行の注釈書や従来の解釈に問題はないのかと問い直し、
注釈作業を練磨する中から、
本文に即したより正確な理解を獲得すること、
そうした手続きを経てはじめて『源氏物語』の読み取りは真の意味で更新され、
問題意識は再び他者と共有しうるものになるのではないか。

言葉の織物としての『源氏物語』の丁寧な読みというオーソドックスな方法で、
物語と和歌との関係、中国古典との関係、史実との接点、源氏物語享受等の論から、
まだまだ解釈を深めていける事を実証する。

目次

序 『源氏物語』の人物・和歌・表現

1.作中人物と言葉

 一 情け・六条御息所と光源氏
 二 六条御息所 生霊化の理路--「うき」をめぐって--
 三 朝顔姫君の形象と主題--「変わる心」と「変わらぬ心」--
 四 光源氏論--澪標巻「思ふ様にかしづき給ふべき人」をめぐって--

2.作中和歌の領分

 一 白露の光そへたる--夕顔巻の和歌の言葉へ--
 二 氷閉づる月夜の歌--朝顔巻の和歌の解釈をめぐって--
 三 浮舟と「峰の雨雲」--浮舟巻「かきくらし」の一首をめぐって--
 四 踏み惑う薫と夢浮橋--宇治十帖の終末についての試論--

3.物語世界の内と外

 一 三歳源氏の内裏退出--桐壺巻の時間と延喜天暦准拠説--
 二 平安朝の遊離魂現象と『源氏物語』--葵巻の虚と実--
 三 松風巻論--光源氏の栄華の起点として--
 四 宿木巻論--時間・語り・主題--

結 闇に惑われぬ光源氏と「不致死」の思想
   --物語の精神的基底--

初出一覧/あとがき/索引

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