中世文学会:編
発行:笠間書院
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A5判 408ページ
定価:3,200円+税 総額を計算する
ISBN978-4-305-70331-6(4-305-70331-9) C95
在庫あり
奥付の初版発行年月:2006年11月
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紹介

本書は昭和30年(1955)に創設された中世文学会が、平成17年(2005)に、学会創設五十周年を迎え、記念企画として、5月29日(日)に青山学院大学でシンポジウム「中世文学研究の過去・現在・未来」を行った記録を中心とし、さらに、中世文学会に寄せる声として、原稿をつのり、50周年を記念する書として中世文学会事務局が編集し、出版したものです。
まえがきより
佐伯真一・青山学院大学教授
このシンポジウムにおける議論の対象は、狭い意味での「中世文学」ではない。日本語学や歴史学、宗教史・美術史・芸能史・建築史など、およそ中世日本の文化を扱う人文学のあらゆる領域に関連する議論が展開されたといっても過言ではあるまい。日本文学研究は、時代別の学会を中心的な舞台として展開されているが、その中でも、ここ二十年ほどの中世文学会は、「文学研究」を狭い領域や固定的方法に限定せず、周辺の諸学・諸分野との関わりを強く意識しながら活動してきたといえるだろう。本書はその基盤の上に立って、「文学研究」という学問の可能性を探るものであるといってもよい。「文学」という、人間の理性や感情のすべてに関わる表現行為を対象とした議論によって、中世日本の精神文化は、どのような姿を私たちの前に現すのか。人文学の最前線ともいうべき地点からの眺望を読者と共有できるならば、企画に関わった者としてそれにまさる喜びはない。

目次

序 佐伯真一
第Ⅰ部
シンポジウム「中世文学研究の過去・現在・未来」
     ム中世文学会50周年記念大会の記録ム
 ◎第一分科会
資料学ムム学問注釈と文庫をめぐって   コーディネーター 阿部泰郎
   中世の冷泉家の蔵書をめぐりて 赤瀬信吾
   称名寺聖教と金沢文庫蔵書の歴史的意義 西岡芳文
   地域寺院と資料学 渡辺匡一
    *コメンテーター 山本ひろ子
             月本雅幸
 ◎第二分科会
メディア・媒体ムム絵画を中心に   コーディネーター 小峯和明
   文学メディアとしての『十界図屏風』と『箕面寺秘密縁起絵巻』 徳田和夫
   絵画史料と文学史料 斉藤研一
   室町時代の政権と絵巻制作ム「清水寺縁起絵巻」と足利義稙の関係を中心に 高岸輝
    *コメンテーター 太田昌子
             竹村信治
 ◎第三分科会
身体・芸能ムム世阿弥以前、それ以後   コーディネーター 小林健二
   南都寺院の儀礼・芸能と形成期の猿楽能ム世阿弥以前の身体を考える 松尾恒一
   芸能の身体の改革者としての世阿弥 松岡心平
   室町後期の芸能と稚児・若衆 宮本圭造
    *コーディネーター 五味文彦
              竹本幹夫
              兵藤裕己
 ◎第四分科会
人と現場ムム慈円とその周辺   コーディネーター 山本一
   歌壇における慈円 田淵句美子
   慈円から慶政へム九条家の信仰と文学における継承と展開 近本謙介
   慈円の住房 山岸常人

 ◎全体討論を終えて
シンポジウム全体討論の司会を務めさせていただいて 菊地仁
全体のまとめに代えて 三角洋一

第Ⅱ部 中世文学会、50周年に寄せて
今は未来 バーバラ・ルーシュ
プロの気概と腕をもちたい 高橋昌明
神話創造の系譜ム中世から捉え返す視点 末木文美士
祭文研究の「中世」へ 斎藤英喜
音声メディアに思う 楊暁捷(ヤン・シャオジェ)
中世絵画を読み解く 米倉迪夫
文学と芸能のはざまで 山路興造
中世文学研究と日本民俗学ノ新谷尚紀
おもかげある物語ム「もどき」の意味を問うてみてム ツベタナ・クリステワ
あとがき・小峯和明

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