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労働と思想
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2015年1月
- 書店発売日
- 2015年2月5日
- 登録日
- 2014年12月14日
- 最終更新日
- 2015年8月24日
書評掲載情報
2016-08-12 | 全国唯研 Newsletter 第126 号 |
2015-03-25 | POSSE(ポッセ) 26 |
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目次
はじめに市野川容孝
シェイクスピア 演劇と労働の力学─「以降」の思想のために本橋哲也
ロック 労働が所有権を基礎づける?植村邦彦
ルソー 『社会契約論』を読む市野川容孝
ヘーゲル 人倫的生活における市民社会の「絶対的否定性」斎藤幸平
マルクス 「潜勢的貧民」としての「自由な労働者」佐々木隆治
モース 社会主義・労働・供犠溝口大助
グラムシ ポスト・フォーディズム時代のヘゲモニー明石英人
ラカン 労働と「うつ」─四つのディスクールと資本主義松本卓也
サルトル ストライキは無理くない!永野潤
ウィリアムズ ストライキ、共同体、そして文化大貫隆史/河野真太郎
デリダ 職業(プロフェッション)としての言語行為宮﨑裕助
カステル 労働という重力─「社会問題の変容」を巡って前川真行
ネグリ゠ハート マルチチュードとマルクスの「物象化」論斎藤幸平
ラクラウ アーティキュレーション(節合)の政治理論山本圭
ヒルシュ 近代国家─資本主義社会の「政治的形態」隅田聡一郎
ホックシールド 快適な職場と不機嫌な家庭─感情労働論以降のホックシールド
スピヴァク 思想と「労働者」─ロウロウシャとは何だ西亮太
ムフ ムフのヘゲモニー論について佐々木隆治
ベック 個人化する社会鈴木宗徳
サッセン グローバル・シティの出現と移民労働者伊豫谷登士翁
ジジェク 二一世紀のコミュニズム─ベケット的なレーニンとともに清水知子
ホネット 承認・物象化・労働大河内泰樹
労働を可視化するために渋谷望
前書きなど
「あの」思想家たちが考える「働く」と「生きる」
私たちは働かねば生きていけない。それは本当だろうか。
思想家たちはそれぞれのテーマを思索する中で「労働」を自明のものとせず、
「働く」とは何か、「生きる」とは何かについて考えていた。
「労働」から見える人・社会・世界とは。
年代・出身地・分野も異なる個性豊かな思想家たち――
それぞれの思想と労働観をこの1冊に収録。
版元から一言
この本に収録されている「労働」は近代以降の資本主義下における賃労働に対する考察が多いのですが、近代以前の「働く」、またそもそも「働く」とは何か、を問う思想、また「労働」から先の「贈与」の可能性の検討まで、広く深い「働く」に対する考察が多種多様、収録されているのが本書の特徴です。ひとつひとつが独立した論稿ですので、少しずつ気になるところから読むことができます。一方で、それぞれの思想家や、また各思想家研究の第一人者である研究者の方々の論点も交錯する様子が見えるなど、さまざまな読み方で楽しむことができる1冊です。各思想家の思想のポイントもまとめられているので、初学者でも理解しやすくなっております。
上記内容は本書刊行時のものです。