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万国風刺漫画大全 第2期―戦争の世紀の幕開け―英文復刻集成版(全4巻+別冊)Caricatures and Cartoons: A History of the World 1906-1920 橋本順光(編・解説) - エディション・シナプス
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万国風刺漫画大全 第2期―戦争の世紀の幕開け―英文復刻集成版(全4巻+別冊)Caricatures and Cartoons: A History of the World 1906-1920 (バンコクフウシマンガタイゼン)

歴史・地理
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B5判
1870ページ
上製
価格 148,000円+税
ISBN
978-4-86166-195-2   COPY
ISBN 13
9784861661952   COPY
ISBN 10h
4-86166-195-1   COPY
ISBN 10
4861661951   COPY
出版者記号
86166   COPY
Cコード
C3320  
3:専門 3:全集・双書 20:歴史総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年5月
書店発売日
登録日
2017年4月25日
最終更新日
2017年5月8日
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紹介

●シリーズ第2期は日露戦争終戦後から第一次大戦期の15年間の風刺漫画を収録。
●世界34か国で刊行された約340紙誌から、The Review of Reviews『評論の評論』誌に転載された6000点以上の風刺漫画を大集成。
●第一次大戦へ突入する西洋各国の政治、軍事、外交だけでなく、女性参政権、独立運動、人種問題やオリエンタリズムなど社会・文化諸問題に関する風刺漫画も満載。
●また、満州をめぐる日露戦争に続き一次大戦でも戦勝国となる日本と中国や列強との軋轢、中東や世界各地での紛争の火種を扱った漫画など、日本の『東京パック』、上海で刊行された『中華公論西報』、インドの『ヒンディ・パンチ』、エジプトの『カイロ・パンチ』、南アフリカの『ケイプ・タイムズ』といった非西洋圏のメディアに掲載された漫画も多数掲載。
●今後、戦間期、第2次世界大戦前期と継続刊行し、シリーズ全体で世界数百紙誌から3万点を超える風刺漫画を収録する予定。
●世界規模での20世紀の歴史・文化研究と教育に必携の視覚資料集。

◆主な出典紙誌
アルゼンチン: Critica / オーストリア: Glühlichter, Humoristische Blätter, Kikerini, Muskete / オーストラリア: Melbourne Punch, Sydney Bulletin / ブラジル: Careta / カナダ: Beck's Weekly, Courier, Globe, Grain Growers' Guide, Montreal Daily Witness, Toronto News, Vancouver Daily / スイス: Nebelspalter / チリ: Sucesos / 中国: Eastern Sketch, Min-kuo-his-pao, National Review (『中華公論西報』), Saturday Evening Review/ チェコ: Humoristicke Listy / ドイツ: Brummer, Jugend, Kladderadatsch, Lustige Blätter, Meggendorfer, Postillion, Simplicissimus, Ulk, Wahre Jacob / デンマーク: Hvepsen, Karikaturen, Vikingen / エジプト: Cairo Punch, Lak-Lak / スペイン: Blanko y Negro, Campana de Gracia, Esquella, Gedeòn, Heraldo de Madrid, Hojas Selcetas / フィンランド: Fyren, Hovnarren /フランス: Dur's Elsas, La Charivari, La Silhouette, La Victoire, L'Avenir, Le Charivari, Le Cri de Paris, Le Figaro, Le Pêle-Mêle, Le Petit Journal, Le Rire, Les Droits de l'Homme, Ruy Blas/ 英国: Abolitionist, Bradford Daily Telegraph, Bystander, Cornubian, Daily Graphic, Daily News and Leader, Girl's Realm, Glasgow Evening Times, Huddersfield Examiner, Jewish Chronicle, John Bull, Jolly Good Fellows, Liberal Monthly, Manchester Dispatch, News of the World, Pall Mall Gazette, Pearson's Magazine, Picture Politic, Reynolds' Newspaper, Sporting Illustrated, Star, Tatler, Vanity Fair, Votes for Women, War Cry, Westminster Gazette / ギリシャ: Hellas, Kerukeion / ハンガリー: Bolond Istok, Borsszem / アイルランド: Everybody's Monthly, Lepracaun, Weekly Freeman / インド: Hindi Punch, Looker-On, Nationalist / イタリア: Fischietto, Il 420, L'Asino, Luna, Mulo, Numero, Papagallo, Pasquino / 日本: Japan Advertiser, Tokyo Puck (『東京パック』), Yorodzu Choho(『萬朝報』) / スリランカ: Ceylon Amicus / メキシコ: Independiente / オランダ: Amsterdammer, Nederlandische Spectotor, Notenkraker, Telegraaf / ポーランド: Marcholt, Mucha / ポルトガル: Seculo Comico / ルーマニア: Veselia / ロシア: Iskry, Listok, Lukomorye, Novoye Vremya, Satirikon, Outro, Strekoza / スウェーデン: Naggen, Sondags Nisse / トルコ: Kalem / アメリカ: American Economist, Atlanta Constitution, Bee, Boston Herald, Call, Chicago Herald, Chicago Tribune, Cleveland Plain Dealer, Collier's Weekly, Dayton News, Public Ledger, Hampshire Ovserver, Harper's Weekly, Indianapolis News, International Syndicate, Judge, Literary Digest, Los Angeles Times, Minneapolis Journal, New Armenia, New Orleans News, New York Evening Mail, New York Life, New York Times, Ohio State Journal, Oregonian, Philadelphia Inquirer, Pittsburg Dispatch, Porcupine, San Francisco Chronicle, Intelligencer, Seattle Times, Spokesman Review, St. Louis Republic, Tacoma Daily Ledger, Tennessean, Times Magazine, Wall Street Journal, Washington Times / 南アフリカ: African World, Cape Times, Owl, Rand Daily Mail, Transvaal Critic / ジンバブエ(ローデシア): Rhodesian Opinion … など。

目次

Vol. 1: Introduction by Yorimitsu Hashimoto
Caricatures and Cartoons from The Review of Reviews, 1906 ― 1910 (c. 500pp.)
Vol. 2: Caricatures and Cartoons from The Review of Reviews, 1911 ― 1915:6 (c. 460pp.)
Vol. 3: Caricatures and Cartoons from The Review of Reviews, 1915:7 ― 1917 (c. 450 pp.)
Vol. 4: Caricatures and Cartoons from The Review of Reviews, 1918 ― 1920 (c. 460 pp.).
日本語別冊 解説(橋本順光)

前書きなど

◆編者より:―
着飾った婦人の頭にシラミを見つけた詩人ロバート・バーンズは、他人のように自分を見る力があればいいのに、と歌った。世界各国の風刺漫画をアンソロジーにした『評論の評論』誌の人気コーナーで、その冒頭に掲げられたのがバーンズの詩行である。事実、同誌は反英的な作品も厭わず、第一次世界大戦に際しては特設ページまで作ってドイツの漫画を掲載した。そんな本復刻が収録する世界各国の作品を見れば、軍拡競争と宣伝戦のなか未曾有の戦争が始まり、禍根を残したまま講和条約が結ばれる過程が手にとるように実感できるだろう。
アジアへの目配りもぬかりない。袁世凱が資金を提供し、事実上、中国初となった英語宣伝誌『中華公論西報』(1909-1916)の風刺画は、日本との複雑な駆け引きからみても示唆に富む。日本からの掲載では『東京パック』が定番だが、例えば1907年7月号掲載の、ハーグ会議に際して北沢楽天が描いた漫画が興味深い。どうせ軍縮は無理だろうから、各国代表の騎手が闘技場で代理戦争をすれば軍艦も不要だろうと提案したのである。総力戦を避けて星を代表する選手が戦う未来を描いたフレドリック・ブラウンの「闘技場」(1944)を思わせるが、化学兵器などを禁止したハーグ条約が反古同然となり、大量殺戮を経験した人々は、わずか7-8年前の楽天の提案を思い出すことがあっただろうか。
なお先のバーンズの一節は、同誌1923年9月号を最後に引用されなくなる。いみじくも英国労働党が大躍進する12月の総選挙を目前にしてのことだった。バーンズは、他人のように自分を眺められるならば偏見もなくなり、人々は間違いをおかすまいと続けたのだが、もはや埋められないほど彼我の意見が食い違い、衝突する新時代を迎えたということなのかもしれない。どのようにして戦争が始まり、描かれ、新たな火種をくすぶらせて終わるのか、宣伝の力が増大し、それゆえ、時に描かれないことによって当局の検閲やメディアの自粛をも浮かび上がらせる本復刻は、広く人文学・社会科学に関心を持つ人々に様々なヒントと興味深い事例を提供することだろう。
橋本順光(大阪大学文学部)

版元から一言

●『万国風刺漫画大全』好評につきシリーズ化決定。
●第2期は20世紀初頭の世界の雑誌・新聞約340誌紙に発表された6000点以上の風刺漫画の大コレクション

著者プロフィール

橋本順光  (ハシモトヨリミツ)  (編・解説

大阪大学文学部

上記内容は本書刊行時のものです。