名誉と暴力 R.E.ニスベット(著) - 北大路書房 【利用可】
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名誉と暴力
アメリカ南部の文化と心理
原書: CULTURE OF HONOR: The Psychology of Violence in the South
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2009年4月
- 書店発売日
- 2009年4月16日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2018年2月27日
紹介
アメリカ南部を特徴づける“暴力性”。
その心理特性を生み出す「名誉の文化」とは？
"なめんじゃないぜ"の心理を解き明かす。
法による統治が確立していない生態環境では，自己防衛のために「相手になめられないこと」は死活問題であり，侮辱には暴力による対処が不可欠であった。しかし，いまなおアメリカ南部でそうした思考様式が維持されているのはなぜなのか？心理実験や社会統計を駆使して実証した文化心理学の先駆的研究。
目次
謝 辞
序 文
第１章 アメリカ南部における暴力と名誉
南部の暴力に対する諸説明
暴力と名誉の文化
ヨーロッパおよびアメリカにおけるスコッチ・アイリッシュと牧畜経済
第２章 北部と南部の殺人率の違い
殺人率の地域差
南部内の殺人―どこで、何が、なぜ
第３章 北部人と南部人の暴力に対する態度の違い
一般的な暴力と、防衛を目的とした暴力
侮辱に対する暴力
暴力の社会化
銃と銃規制に関する調査データ
南部人の暴力イデオロギー
第４章 侮辱・怒り・攻撃―名誉の文化の「実験的民族誌」
実験１ 侮辱に対する認知的・感情的反応
実験２ 侮辱に対する生理的反応
実験３ 侮辱に対する行動的な反応
将来の侮辱
第５章 名誉の文化の集合的表象―暴力・社会政策・法律
集合的表象の文化差
防衛、または名誉の防衛のための暴力に関する法律
社会制御に関わる法律
名誉と支配と暴力の公的表象
制度的行動についてのフィールド実験
第６章 名誉の文化―表れ、説明、目指すべきところ
暴力の地域差についての知見のまとめ
暴力に対するその他の解釈
名誉の文化における女性の役割
名誉の文化の心理経済的な起源
名誉の文化のゆくえ
付録
訳者あとがき
引用文献
索引
本書の内容と著者について
上記内容は本書刊行時のものです。
