発行:批評社
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A5判 208ページ 並製
定価:2,500円+税 総額を計算する
ISBN978-4-8265-0488-1 C3033
在庫あり
奥付の初版発行年月:2008年06月
書店発売日:2008年06月30日
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中国巨大資本主義の登場によって世界経済は、欧米日から中国、インド、アジア経済へと大きく軸足を転換した。中国政府は、WTO加盟以降、貿易の自由化によって圧倒的な小規模経営農業の商品経済化への対応を迫られている。中国政府は長い間、農民に課してきた「三提五統」の公的徴収や農業税を廃止して、食糧生産農家への補助金を直接支給したり、「三農(農民・農業・農村)問題」に積極的に取り組むようになった。しかし、こうした農業保護政策は、地方財政にとっては歳入減を意味し、「小さな政府」を標榜する中央政府の財政では、地方政府への補助金には限度があり、到底賄えきれないのが現実である。
2006年現在の中国総人口は、約13億で60%弱(7億)が農村に居住し、労働人口の40%強が農業に従事しているが、GDPに占める農業生産高は逆に12%まで落ち込んでしまった。国内の工業化、都市化による耕地面積の減少に加え、地域的な商工業や出稼ぎと一体化して維持されてきた中国農業は空洞化・弱体化し始めている。
農業の「産業化経営」は、農産物主産地の主役を農産物加工企業として育成し、農民・農業・農村支援に取り組むことであったが、農産物流通ルートの多様化に対応できない物流の非効率性や農地規模拡大の必要性に対応できない農地流動性の乏しさや「龍頭企業」と生産農家との利害対立など、問題は多様でかつ複雑である。中国有数の食糧主産地である吉林省における農業「産業化経営」の実態を明らかにしながら、中国農業問題-世界経済・アジア経済に多大な影響を与える-の実相を解明する。
目次
第1章 中国農政改革(生産面・流通面)と農業保護政策の開始
第2章 中国における農業「産業化経営」局面の登場
第3章 中国における農業「産業化経営」が直面する諸問題
第4章 吉林省農業の構造変化と農業「産業化経営」の役割
第5章 総括と今後の課題
図表目次/参考文献/引用文献/
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著者プロフィール
陳 鍾煥(チン・ショウカン)
1968年 中国吉林省生まれ
1990年 中国延邊大学工学部卒業
2003年 立正大学大学院経済学研究科修士課程修了
2008年 立正大学大学院経済学研究科博士課程修了
博士学位(経済学)取得
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